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由香里立つ!
磯川はすかさず、
「分かっています。村岡鉱山跡地での隻竜号訓練でしょう?何故、決行したか、無理を承知で」
「シャープな方じゃあ、その通り。世間は成功し、華々しい活躍をその後したと見る。そやきんど、隻竜号は、体の軽い典型的なペパーマン系パイロン3世号の血・・4世号と言うてもええ。陸風のポイントには違い無いきんど、結果論で言えばOK、そやきんど無謀に映る」
「先日、香月君とお話した時には、離岸流の気流の事を論じられたと聞き及びます。今言う陸風とは、稚内南コース帰還の最大のポイントです」
「何故に村岡鉱山跡地なのか・・と言う事に尽きますわね。八陣兵法まで駆使されたと聞きます。そこまで研究され、誰も真似出来んような使翔法を駆使された理由とは?」
磯川が、静かに答える。
「香月博士は、言わなかったでしょうね。そして、我々も言いませんでした。使翔者である、矢内さんも・・」
「成る程・・それは、隻竜号の眼・・手術に理由があるんかいね、もしかして」




