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由香里立つ!

 天才競翔家と呼ばれる二人。その使翔法、スタイルは全く違うが、決して相容れぬものでは無かった。

 案内された料亭では、二人が相対していた。遥かに沢木の方が年上。しかし、沢木が磯川を年下として応対はしていなかった。


「まずは、沢木さんとお話出来る事を光栄に存じ、今宵を祝しまして」


 互いに杯を傾ける。美味しい酒であった。

 磯川は、何時に無く多弁で、本当にこの席を心から喜んでいる様子。


「まさか、白虎号が雌雄両性であるとは思ってませんでした。全てはここから始まるのですよね」

「そう言う事になるかいねえ・・わしも、確たる自信があった訳では無いんですわ。ただ、雄の割には肩から腰に掛けて優しい点と、激しい気性に興味を持ちました。ただ、わしは眺めただけです。その動きを」

「それだけで、やはり言い当てられる訳ですから、鬼眼とお聞きしますが、神の眼・・神眼でしょう。川上さんですら雄鳩と思われていた位ですから」

「いやいや・・お恥ずかしい。恐らくネバー号を触らせて貰った事があるきんでしょう。ところで・・わしも折角の機会じゃ、お聞きしたい事があるんですわ」

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