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由香里立つ!

「それは、私の方からお願いする事ですきん、よろしゅう・・よろしゅうお願い致します」


 ぽろぽろと涙を零しながら、紗枝子は畳に頭をつけんが如く、とりも同じく。沢木も同様に・・


「えっ!とり君と、環ちゃんが婚約?」


 喫茶店に、朝一番で入店した沢木が、洋司、八重子の前で今朝の事を打ち明けた。


「おう・・我侭娘、もう家から放り出すきん、引き取ってくれ言うて来た」

「おめでとう御座います!うわ・・由香里の快気祝い・・こりゃ2重も3重もの喜びじゃあ」


 洋司、八重子が喜んだ。


「由香里、喜ぶねえ・・ふふふ」


 八重子が言う。


「何かの・・わしも息継ぎせんとどんどん進めたきん、疲れた。ちょっとここで休んで、仕事に行くわ」


 沢木は、多分昨夜から一睡もして居なかったのでは?八重子が寝息をすぐ立てた沢木に、毛布を掛けた。


「じゅんさん・・えらい決断したのう」

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