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由香里立つ!

「あ・・家出るちゅうんは正式には4月に病院を辞めて、関東の方に行くちゅう事ですきんど、それは、私も昨夜了解しました」

「ほうですか・・折角仲良くお付き合いさして貰いよったのに残念です」


 紗枝子がっかりしたように言う。とりは、下を俯いたままである。


「ほれでね、お母さん、娘を4月に出すに当たって・・その間、この家に住まわせてやって貰えんですか」

「ええっ!何・・ですか?今・・この家に?」


 親子がびっくりしている。


「道夫君さえ了解くれるんなら、10月30日に白城で、佐々木由香里ちゃんの快気祝いやるんです」

「あっ!ほんまですか!わあ、良かった、由香里ちゃん退院出来るんじゃねえ」


 とりが、明るい顔になる。


「その日にですね、道夫君と環の婚約パーティーも兼ねたいんですわ」

「ええっ!」


 朝から、どんな話を持って来るのだろう、親子は、声を失った。

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