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由香里立つ!
「息子さん・・道夫君は未だ寝とんですかいね?」
「あ、いえ、あの子はもう起きて鳩舎に居るんですが」
「済みません、ちょっと呼んで貰えんですか?」
「ええ・・道夫!道夫!沢木さんが見えられとるで!ほな、私は」
立ち上がろうとる紗枝子に、
「あ、お母さんも一緒に居って下さいや、二人に話があるんです」
「は・・」
とりが慌てて降りて来る。
「あ、沢木さん、お早う御座います。どなん、されたんですか、朝早うから」
とりが驚いている。沢木が、
「朝早うから押し掛けましたんは、昨夜娘と話合いましてね、しばらく家を出す事にしたんですわ」
やっぱり・・とりが暗い顔になった。




