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由香里立つ!
「派手っちゃ、どなな事かわしには分からんのですきんどね、江田さん。1つしか優勝もしとらんのじゃきんね、はは」
「は・・聞いとるわ。たった5羽で、参加レース殆ど総なめらしいで無いかい。」
「情報早いな、ははは」
沢木が笑う。にやっと栗田も口元を緩めた。
西条が、
「そう言う栗やんも、全レース優勝らしいで無いな。阿波の剣系は、夜風系と並んで四国の王者じゃ」
それは、沢木も認めていた。誰もがそう評価する素晴らしい血統。特筆するのは、1番からは、1年間で2腹以上子を取らない、その徹底さにある。子が巣立ちすれば、種鳩は、1羽1羽の別鳩舎で隔離管理する徹底さは、誰にも真似出来ないものである。何故なら、雄、雌を分けても産卵はする。当然子は得られぬが、それだけ無用な体力を使うと言うのが、栗田の論理。子取りをする番は、栄養価の高い飼料を与え、その産卵した卵の品質まで追求する。




