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由香里立つ!
彼等は、審査員が大変だからと言う逃げ口上をまず作り、打刻しなかった言い訳にする。審査員が足りないのなら、増員したら良いだけの事。環が作ったように簡単なプログラムや計算なら、この時代でもパソコンと言うものもあるのだから・・
松本のその姿勢は、川上氏にも通じている。
集計が終わるまで、松本を中心に燧灘競翔連合会の輪が出来、阿南連合会の役員であり、強豪として知られる江田、栗田が加わった。旭、とり、秋山、村本は審査委員として今集計中だ。
江田は、太鼓腹と呼ばれる大きな腹で豪快な人物、酒豪でも知られる。若い頃には、1斗樽を飲み干した程だと言う・・四国内でも大手の建設会社を経営している。沢木とは古くからの知り合いだった。67歳。栗田は、無口を絵に描いたような人柄で、殆ど会話は無く、頷くだけ。しかし、この人も、阿波に強豪ありと知ら れる有名な競翔家で、水産加工会社を経営している。56歳。この場に居る西条とはやはり古くからの友人であった。
「はは、この道に戻って来た思うたら、派手な活躍じゃのう、沢木よ」
江田が笑う。




