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由香里立つ!

「長谷川君を連れて行きゃええ、強力な助っ人じゃわ。今回のレースの大宣伝しよる筈よ、ははは」


 松本は、


「お前は、どこまで読んどんぞ・・一体」


 言うが、沢木は平然と、


「将棋の駒を10手先読むんと、20手先読める・・それだけの事っちゃ。そやきんど、動物世界は、無機質の将棋の駒の世界で無い。読み切れんきん、人は絶対的なものにひれ伏すん違うんかいな・・おいやん、今度の700キロ、松竜号不参加で正解。おいやんこそ、先が読める人じゃわ。ほんで、どんどん出て来よるのう、流石夜風系・・四国の王者じゃわ、同腹かいな?松竜号の」

「いや、兄弟にはなるきんど、松竜号より2週間前に仮母に抱かした前腹よ。やっと700キロで目覚めたようじゃ」

「10羽前後か・・この10羽と、輝竜号、松竜号が、春を決めるかも知れんの、おいやん」

「先の事は分からん・・何が起きるか分からんのが競翔じゃ、今お前もそう言うた」


 はは・・沢木は、鳩時計を松本に託すと帰って行く。

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