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由香里立つ!

「そうじゃ、その通りじゃ。農協は農家の組織であっても、今や商社化しとる。おかしげなもんよ。営利を自分等の都合で動かし、運営しよる。代議員制度があったって、便宜上だけよ。農協は、真の農家を代弁する組織にはなっとらん」

「かなり、分かって来ましたわ。ほやきん、八百屋と言う看板を持っとるわしに声が掛かったんじゃね?それなら、この問題はスムーズな形でクリア出来るきん・・」


 沢木が、


「はは・・わしの都合でもの言うとんじゃきんの、そなん世の中将棋の駒見たいは動かん、まあ、主旨は説明しとるきん、本筋だけ分かってくれたらええきん」


 沢木は笑った。考えて見れば、とりがこの為にリスクを負う事は殆ど無かった。自分が自由に動ける時間内に、道の駅で手馴れた仕事をこなすだけの事。残った野菜は、沢木が引き取るか、農家が回収する。とりが、その野菜を買い取ったって構わない。有機栽培の野菜は、殆ど残らない位毎日売れているし、何と言っても、青果市場を通さぬ分、安定した値で殆ど決まった分量を捌く事が出来るのだから・・

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