由香里立つ!
洋司が言うと、
「ありゃ・・わし等又ダークホース見逃しとったんでは?」
旭と、洋司がとりに連絡をつけようとするが、連絡がつかなかった。
とりはこの時間、沢木の自動車電話に、時間を下さいと連絡していた。
昨日の今日である、流石に沢木と言えども、とりがそんなに早く結論を出したとは思えず、待ち合わせた宇摩郡土居町(当時の町名)の関川大橋から少し下がった、関川、浦山川の合流点にある広い河原に下りて、これはの、大きな柘榴石角閃石片岩ちゅう石よ・・沢木が説明する石の上に座って、話し合っていた。
とりは、幾つかの質問を沢木に用意していたようで、沢木は丁寧にその質問に答えている。
「経営権の話じゃったら、例えば、市場と考えてくれればええ。提供するんは、わしの土地、建物。当然暴利は取らんきんど、使用料は貰う。ほんで、その運営ちゅうんは、持ち寄る農家が自主的に持って来て、自分のコードで売り上げるきん、その口座に売上金を振り込む手続きを行なう。経理が1人居りゃあ、事足る事じゃと思わいの。その日余った野菜は、農家に引き取って貰う。或いは、わしんとこが買い取るか、もしくは、どこかに引き取って貰う。その日のものはその日に処分するちゅうんが基本じゃ」




