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由香里立つ!

「洋司さん・・今回の700キロレースは新潟空港から、ちょっと西になる、間瀬ちゅうとこからじゃわね?」

「ほう言うとったな、旭君」

「何か・・わし等大事な点に気付いとらなんだかも知れん・・沢木さんの変則競翔参加見ても、まるで遠い世界の話見たいに聞いとったんですわ」

「・・他には競翔関係者も居らん・・出来たら、旭君の考え聞かせてくれよ」


 洋司の眼が少し真剣になる。


「新潟空港は、春の定番放鳩地でもう何十年も動かしとらんのですわ。きんど、この秋は4連合会主催じゃきん、色々検討を重ねた結果、実距離としたら、ほんの10キロ変わるかどうかじゃきんど、新放鳩地として間瀬ちゅう場所になったらしいですわ。そこはオートキャンプ場の場所で、誠に放鳩するのは好都合。前面は海、背後は山ですきんね、その山沿いは風を遮り、山に沿ってずうっと海岸沿いに鳩は戻れる筈。向かい風ちゅう情報に振り回され、その実こなん分速が上ったのは、鳩は殆ど滑川まで一直線に帰れたちゅう事ですわ。ここで思い出して貰いたいんは、300キロから500キロの上位入賞鳩舎。沢木さん は、圧倒的な分速で優勝から5位まで独占した。沢木さんは、400キロには参加せんかった・・ほんで500キロは、優勝はとりじゃったきんど、沢木さんが2位から6位ですきんね。既に700キロ前哨戦が始まっとった訳ですわ。何でなら、沢木さんは、700キロに照準を置いたレース参加した。勿論訓練も全てそうじゃきんど、ここで松本さんの松竜号は、400キロにちょっと失速した言うとったわいね、ほんで、以降のレースは見合わせた。この差をどう見るかじゃ無いんかいね」

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