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由香里立つ!
「いや、直前に参加取り止めたらしいわ。どうも400キロ辺りで疲れか、失速したんが気になるちゅうて」
加地が答えると、
「ああ、ほうだったんな。何せ同じような体躯の鳩ばっかりじゃきんね、分からんかった。実績も名前も一躍有名になったきんど、松本鳩舎の中ではそう目立たんきんな」
それは、同感だと言いながらも、
「ほんで?松本さんとこは?」
「1時は過ぎとった見たいなで。あそこは、ちょびっと距離あるきんな、690・・・じゃ」
「えっ!ほな、居るで無いな、TOP集団」
そこで、ようやく彼等は気付き始めた。10羽前後の鳩が突出して早い帰舎したのでは無いか?と・・。午後2時前後言う帰舎にしたって、過去の700キロレースと比較しても、非常に早い。
その事に、少し気付いた者が居た。旭であった。




