115/3046
由香里と勇次
「え?・・」
少し三島が見上げた。
「わしね・・こなな事聞いてもええかどうかじゃけど、勇次君・・前にバイオリンを習った事があるんかいね?」
「はい・・5つの時に、実は、花川美里さんちゅうピアニストはご存知でしょ?洋司さん」
「ええ。こっちでも一回コンサートがあったんで」
「その時に、勇次を連れて行って、いたくピアノに感激して、それから習わし始めたんじゃけど、その共演者の楽屋に花束持って行った時、一緒に居られた、由比薫さんと言われる方に、バイオリンを持たして貰うたんですよ」
「ほう・・健治さん。わしがこなな事聞くんはいきなりやったかも知れんのじゃけど、勇次君は、ピアノとバイオリンのどちらが好きなんやろねえ・・」
「あ・・いや。好きとか嫌いで言えば、どちらも多分好きでしょう・・それは・」
「実はね、由香里から聞いたんじゃけど、勇次君本当はバイオリンをやりたいようなんですわ。健治さんはどう思うかいね?」
「え・・」




