由香里立つ!
沢木の今言う時代こそ、給料倍増で、景気がどんどん拡大し、国民皆中流意識を目指した時代。後年、様々な所で大気汚染、公害、危険農薬・・経済成長の歪みによる問題が多発する。目先の利益に囚われ、拡大路線を取った政府施策の失敗のつけが国民、そして再生不可能に陥った残留農薬まみれの田畑の現状として残るのだ。山林は荒れ放題、輸入に頼った木材の使用で、植林された杉、檜は、枝を切らず放置され、節だらけ・・山の土地はやせ細り、大雨が来れば土砂崩れが多発する。日本で唯一の自給率のある米は、生産調整によってどんどんその自給率を下げている。後年、沢木の住む香川県に大ブームを起こすうどんは、殆どオーストラリアからの小麦粉の輸入によって作られる有様。どこにその地場として誇れるものがあるのか・・沢木は憂えていたのだった。
とりは、大きな感銘を受けてこの日は戻る。そしてとりと環の関係からも、大きな転機が訪れようとしているのであった。沢木は具体的に、今どうせよとは言った訳では無い。道の駅を作るにあたって、とり君が参加出来るのなら、どうこれを考えてくれるのか、問うたのである。




