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「ほうよ、じゅんさんとこの長女じゃ。手伝いに来てくれとんのよ、今日は」

「ああ・・ほうですかあ」


 納得したように、秋山が頷いた。何かやはり環の雰囲気から感じるものがあったのだろう。

 秋山と清水が、テーブルにイクちゃんを呼んだ。洋司がテーブルを離れると、カウンターの中に。

 会誌のレイアウトが出来、それを基に石川デザイン事務所が、組版デザインを作ってくれた。燧灘競翔連合会の全鳩舎の紹介、飼育羽数、種鳩の数、主流血統、選手鳩の数に至るリストは、これからデータベースを作成する事になるが、この短期間にかなり集まっていた。沢木が情報を提供してくれ、秋山が一軒、一軒電話を掛け、又訪問して収集したものだ。加藤、加地も協力している。


「凄い会誌になりそうじゃねえ、秋山さん」


 清水が言う。


「最初な、30ページ位言よったんよ。ほやきんど、足らんのと違うな言うたら、沢木さんが倍になってもかまへん、創刊号じゃきん、全鳩舎掲載して300部位作ったらええ言うんよ。その位の費用は出すきん言うてくれた」

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