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転換
若手が集まって来る。最終700キロレースの参加は、連合会で300羽余り。
今回は見合わせた鳩舎も多く、200キロ吹田が難レースであった以外は、割りとその後のレースの帰還率も高く、この数年来の各鳩舎の飼育環境改善や、交配、異血導入への取り組みが実って来つつあるとも言える。
「松本さんとこ12羽参加らしいですわ。松竜号参加じゃ言うとります」
「ほう、12羽か・・どちらか言うたら晩生の血統である夜風系が2羽言うたら、かなりおいやんとこも改良の成果が出て来とるようじゃのう・・成る程」
次々に沢木の所に、愛鳩の調子を見てくれと、若手、中堅が集まって来る。この存在感は、既にアンチ沢木の中堅、年配競翔家の一部も、無視出来ないものになって来た。
そこへヒデ君が姿を現した。
「おう、ヒデ・・今晩は見学に来たんか?」
とりが言うと、
「いや、わしも参加しよ思うて来たんじゃきんどな、2羽」
「えっ!おいおい・・ヒデ」




