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「へへ・・そうじゃろね、あの娘じゃって、あなん現場忘れたいに決まっとるきん。ほれに、もう全部片付いたですきんね、あの時の話なら」

「まあ、あの娘も盛り場でかなり目立っとったらしいきんの、自業自得ちゅうとこもあるわ。流石にあれから自重はしとるようじゃきんど、家の中は色々複雑らしいわ。難しいわのう、人ちゅうんは」


 沢木が言うと、


「社長がそんな事言うたら、わし等右も左も分からんくなりますわ。まあ・・あんまりあのスナックには近づかん方がええです。2代目黒閻魔は、チームがバラバラ見たいなきんね、族も、昔見たいな強いリーダーシップ取れる者が居らんですきん、色んなとこでトラブル起こしとる見たいです」

「お前等が最後の武士じゃったかものう・・まあ、性根入っとらん者は、やっぱり何するか分からんわ」


 この日の沢木は、何時ものような迫力が無かった・・それが、亡き兄に対する哀愁の念だったとは何も知らないヤマチューが知る由も無い。

 善さんと美香が、カイを連れて降りて来る。

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