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 少し眉間に皺を寄せて、沢木がそう言うと、


「イクは、沢木さんに思いっきり頭殴られた気分じゃ言うとりました。わしは、由香里ちゃんを背負う事が出来る程人生を勉強出来とらん、そやきん、思い知らされましたきん・・自分のは恋ちゅうもんに至らん思うと。・・秋は、競翔も休んで、春から又お願いします。ちゅうて来たんですわ」

「ほうか・・」


 少し沢木が胸を撫で下ろした。イクちゃんは、ちゃんと理解してくれた・・しかし、これは彼だからこそ理解してくれたからで、沢木は、少し眼が潤んだ。


「社長・・?」

「あ、済まん。つくづく・・お前達若い子・・ええ子等やのう・・わしは散々都会でスレッカラシのひねた若者見て来た。お前等は素朴でええ・・ほんまそう思う」

「あっりゃあ・・それ褒められとんですかいね、社長」


 ははは・・沢木が笑った。頭を掻くヤマチューだった。

 そこに、佐伯美香が突然訪ねて来る。

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