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「イクが言うんですわ、ぼそぼそ、何時ものあいつと違うかったきんど、自分は、由香里ちゃんを好きじゃと思い込み過ぎとったんかも知れん、会うて話をする度に幸せな気分になって、毎日が楽しいなって・・それは、イク、わし等も同じじゃと言うたんです。いや、ほやきんど、ヤマチュー君、知っとったでしょ?由香里ちゃんの手術の事・・わしね、沢木さんから由香里ちゃんの手術の写真見せられて、凄いショックじゃった・・もう立ち上がれんかと思うたんですわ・・自分の頭の中では、由香里ちゃんの足が不自由になっとって、どっかに同情めいたもんがあったんかも知れん。ほんで、自分は何も出来ん若造じゃのに、この娘を幸せにしたるちゅうて思い上った気分になっとったんかも知れん。そやきんど・・現実はそなん甘ったれたもんで無いちゅうんが、分かったんですわ。この手術にあたって、由香里ちゃんの決心、親御さんの気持ち・・ほんで、この手術の写真を見せてくれた沢木さんの真意・・わしは、自分の事しか考えよらなんだです。こなな重い、大きな苦悩を、わしは抱えるだけの男で無い。ちっぽけな人間じゃと思うたです。ほれを、ヤマチュー君やヒデが協定を結んで、わしを阻害したように受け取ったんです、堪えてつか・・わし、一つ間違うたら、ヒデ刺しとったかも知れんちゅうて・・」

「・・・ほうか・・やっぱり」

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