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由香里と勇次

「ふん・・ふん・・ほうかいね・・成る程」


 しばらく眼を凝視した後は、体をじっくり触った。そして、そっと止まり台に戻すと、


「おいやん、ええ鳩じゃ。種にするんは、最高じゃわなあ」

「ふ・・お前がそう言うなら、間違い無かろうのう・・ほんで、お前は何か一言わしに言いたそうな顔に見えるが、それはわしの邪推かのう?」


 沢木の表情を読んで、松本が質問する。

 沢木がにこりとした。


「さっきな、由香里ちゃんとこでこの松風号直仔3羽と、もう一番の2羽見せて貰うた」

「ありゃ・・わしは、松風号直仔が3羽ちゅう説明は由香里ちゃんにはして無いぞ。レースで成績が出たら、披露するつもりやったんじゃ。お前はもう見切ったんか・やれやれ」

「おいやん、5羽とも申し分無い。流石においやんじゃ。ただ・・ええかいな?感じた事やきん、一言だけ言わせてえや」


 松本は嘆息した。

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