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 まさか、あんな助言で?洋司がびっくりしたが、普段舎外が充分に出来ないとりの鳩舎は、ここに来て鳩の体力が安定したのだろう。分速1387メートルで優勝。2位から6位を沢木が入り、7位秋山、8位旭、9位柴田、10位松本の順位だった。

 松本はどうやら、500キロレースには主流を参加させなかった様子。

 思うようにならないのが競翔・・それは人生においてもそうである。決まった法則に従い、生きて行く人生等面白くない・・沢木には、今回の彼にして見れば失敗(?)の原因はしっかり分かっていたようだ。

 しかし、口々に言う、やっぱり沢木さんは凄い・・と。

 沢木は言う。何でとり君を誉めないのかと。とりが言う。沢木さんの助言があったればこそと。帰結はやはり沢木では無いか・・助言を沢木に求める者が増えていた。

 600キロ競翔は無い。最終の700キロCHレース(後の四国N)まで2週間。それぞれは動いた。

 少し肌寒くなって来た季節だった。


「こんちはー」


 喫茶店の扉を開いたのは、ヒデ君だった。

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