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秘めた才能
「おい、とり君、短・中距離で頑張る言うた割に元気無いのう、はは」
とりが、面目無さそうに、
「いやあ・・自分でも頑張ったつもりなんじゃきんど、大人数の上に、関東4強と流石に言われる血統ですわ。本格的な子取りもしてない段階で、もう優勝戦線の一角に食い込んでくるんじゃきん、特に400キロの山部さんの優勝は、やっぱりじゃあ・・言うてました、皆が」
沢木は、窓際に置いてある向日葵を見ながら、とりの話をぼんやりと聞いている。余り興味の無い様子に、
「あの・・沢木さんは500キロは参加すんですか?」
間合いを持て余し気味に、とりが聞く。
「あ・・おう、そのつもりじゃ、滑川の結果は重要じゃきんの」
話の突破口が開けそうだ。とりは、すかさず、
「わし、500キロは面白い思うとんですわ。沢木さんも参加するとなったら、皆の眼の色も変わると思いますきんね」




