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秘めた才能

「まあ、禅問答見たいな話してもしょう無い。当然鳩競翔やっとんじゃきん、皆も長期の天気予報位見るじゃろし、高気圧、低気圧の位置、気温、湿度、風向き、風力・・ほなん事位は頭に入っとるわのう・・その上で、今長谷川君が言うた、3つのコースは当然、現放鳩システムからは発生する。確かにそれも良し。人間に個性があるんと一緒。それぞれの競翔鳩にも体力・能力、ばらつきがあるんよ。速う飛べる鳩も居りゃ、スピードは無いきんど、帰巣能力の高い鳩も居る。その中にあって、所詮結果論でレースを分析するしか無いんが現競翔・・そやきんどの?事後に評論やって、結果を論じた所で、毎年同じ事を繰り返しとって向上があるんか?所詮、今日のレースも同じよ。一つ聞きたい。今日は無風、快晴じゃと言う天気予報があったわの・・実際その予報で、鳩は上空を飛び、分速が出るちゅうんを皆は予測はした筈じゃ。次に帰路コースを想定した。今言うた3つでほぼ合うとるじゃろ、そこまでは殆ど見方は同じ。順位を分けるんは、もうそこからは個々の鳩の資質か?そこで括ってしまうんか、ほなな議論じゃったら、せんでもええ。結果論見て喋るんは、評論家と一緒よ、わし等は競翔家・・トレーナーじゃ。ありとあらゆる想定して、万全の体制を整えて競翔に参加させる。おいやんの松竜号・・これは一代俊鳩よ、輝竜号、閃竜号に勝るとも劣らんし、GCH黒竜号に匹敵する鳩じゃとわしは思うとる。その鳩と、確かに初霜号系の5羽。高い能力を持っとるし、この300キロレースにはその資質の一端を発揮したか知れん。ほんでも同じコースを戻んとったら、こなん差は絶対出ん。仮に西風が吹いとったら、ダントツで松竜号がTOPになったじゃろうと、わしは予測する。何でか・・又持論に戻るきんど、吹田を経験した鳩は、間違い無う、明石から淡路島コースを戻って来る。100キロレースの重要性、150キロ明石レースの必要性・・どこにあるかと聞かれたら、四国の競翔の改革をする為には、1000キロ当日戻れるようなコースを考えた放鳩地を見つけ出さないかんのよ。そこにたどり着かんでもかまわん、そやきんど、700キロ新潟空港を9時間で戻れる事を考えていかんと、サラリーマン、学生は競翔から離れて行くんよ。この先、どんどんそう言う事 になるんよ」

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