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秘めた才能
沢木が、少し遅れてやって来る。開函は、ヤマチューが引き受けて居たが・・
「沢木さん!」
圧倒的な初霜号系の成績に、連合会中が嫌が応でも、その沢木の実力と、血統の確かさを感じずには居られなかった。
話題が集中する沢木を良く思わぬ連中は、そそくさと退散し、10数名がその場に残った。
「ここまで差が開いたら、やっぱりと思う半面、何故ちゅう気持ちもおきますわ」
旭の言葉だった。長谷川が何か言おうとしていたが、秋山が先に言う。先程から長谷川理論を歯がゆく聞いていた彼にとっては、沢木からこのレースのポイントを聞きたかったからである。
「どこで、鳩は分散したんじゃろうか、沢木さん」
「分散?それはさっきから言うとるように、飛翔力の差じゃろ、秋山君」
秋山の顔を見れば、長谷川理論なんて納得していないし、いらついて居るように思えた。
沢木は、すぐ察知すると、




