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秘めた才能
「何ちゃ・遅いタイムで無いでないか、今戻んても分速1200メートルを超えとる。まあ、うちんとこは、9時40分が最後の23羽目の帰舎やきんどの」
「ほれ見いな、23羽ちゅう事は、200キロの後日は400キロ行くんじゃの?」
「か・・お前に掛かったら、全部お見通しじゃの、そうよ、200キロ3日目まで帰還の3羽は、400キロに行く。500キロに行くかどうかは、又その時の判断じゃわ」
「で・・何分ぞ、おいやん松竜号は」
「それ聞きたいきん、来とんの分かるきんどの、お前にとっては、この300キロが一番重要か?先に聞いとこわ」
沢木は頷く。
「重要よ、おいやん。10分離れたら、もうあかん。ほななレ-スじゃ、恐らく。分速1900メートル台が優勝タイムじゃとしたら、おいやんとこは8時35分に戻っとらな話にならん」
ぎくっとした表情で松本は沢木を見た。




