1050/3046
秘めた才能
「ほんでも、じゅん、お前を尊敬しとる見たいじゃわ、長谷川君」
「そっちもの、兄やん、未優に何遍も言い寄って来た事あるんじゃわ、そう言う関係もあるんよの」
西条は頷きながら
「困ったもんじゃの・・頭はええきんど、ちょっと性格的におかしげな奴も・・対応するんに、苦慮するわ」
自分は、誰からも指摘を受けないよう、常に完璧な言い訳を持っており、些細な人の欠点には容赦をしないで口撃する・・。そんな者は世の中に無数に居る。
しかし、周囲はやっぱり煙たいし、そう言う者からは遠去かる傾向にあるようだ。つまり、触らぬ神に祟り無し・・と。
どうしたもんかいのう・・沢木は少し腕組みをして考え込んでいた。
どうしても、頭の中で理論が先行する者には、そう言った傾向が強い者が多いようだ。それは、未優も同じ道を歩んで来たからだ。完璧な理論武装を持って、相手に対する。その未優も今は、法の番人としてその道を歩んでいる。これは、沢木を持ってしても、非常に難しい課題のようだった。




