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由香里と勇次

「あ・・済みません、じゅんさん、ちょっと由香里に会うてやって貰えませんか?無理言うて済みませんけど」

「あ・おう、ええぞな。そりゃ、わしこそ由香里ちゃんと話したかったとこじゃ」


 結局沢木は佐々木家の中に入ると、内線で2階を呼び出した。由香里がすぐエレベーターで降りて来る。この家は、由香里の為に様々な工夫がされている。沢木がにこにこしながら居間に座っていると、


「じゅんおっちゃん!」


 由香里が満面の笑顔で降りて来た。


「おう!由香里ちゃん、元気か。こないだはよう話も出来なんだきんど、ええ釣りしたようじゃのう。ほれに、こないだ言いそびれたきんど、えらいべっぴんさんになって・・。おっちゃんとこの2人の娘は、もう10年以上前からそなん特別の笑顔で迎えてくれた事無いわ。そなん顔して迎えてくれると嬉しいのう」

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