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秘めた才能
「ゴードン系の2羽が2日目に戻んた。兄やんのハンセン系が6羽当日、ブリクーが1羽、今西が1羽じゃ」
「ほうか・・思うたより帰還率低いのう・・」
西条の顔が曇った。
「色々飼い過ぎるきんよ。小鳥と一緒にしたらいかん、数も、もっと減らさにゃの・・まあ、ほんでも素直な、真面目な若手じゃ。伸びるわ、この先」
「おう・・熱心な若手が育ってくれりゃ、それは結構じゃきんの」
西条が嬉しそうに言うと、
「ほんでの?兄やん、ちょびっと聞きたい事ある・・何で、長谷川君、毛嫌いしとんじゃ?」
ズバッと沢木が、ストレートに西条に聞いた。
西条が、しょうが無いのう・・と言いながら、小声になり、
「実はの・・わしんとこの3番目の娘、弥生知っとろが?」
「ああ、うん。未優と同級じゃ、ええ娘さんになっとろのう、遠から顔見て無いきんど」
西条はここで・・少し言い辛そうになる。
「・?どなんした、兄やん。言い難い事なら、ええど、別に」




