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秘めた才能
「確かに・・優勝範囲に打刻しとる鳩だけが対象で、それのみ評価されるちゅうんは、わしも疑問じゃ。そなな評価を下すんなら、合同鳩舎、委託鳩舎、国際鳩舎になったらええ」
「まあ、後20年も経ったら、又変わっとらい。もっともっと世の中進むきんなあ」
沢木の脳裏には、ずっと先を見越した近未来の競翔の姿があるようだ。
現在は、マイクロチップ搭載での自動打刻、自動計算システムが出来上がっている。或る意味、そう言う事を予感したのだろうが、飼育者が鳩舎で鳩の帰りを待つ・・こう言う事も大事な姿勢だと思うのであるが・・
先刻、倉田、長谷川がここに居て、西条鳩舎のハンセン系を使翔している事や、大阪から君原鳩舎のゴードン系を導入した事等を話すと、西条も
「倉田君は、元々小鳥が趣味で飼うとったんよ。競翔家としては、初心者やきんど、素養は充分じゃ、期待しとる若手じゃわ」
「に・・しては、色々飼い過ぎじゃわ、それも初心者にありがちな傾向。兄やんのハンセン系を主流にすんか、ゴードン系を主流にすんかになるわの、これからは」
「・・どなん言よったど?倉田君」




