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秘めた才能

 倉田は、去年中予連合会に加入した、31歳の若手競翔家。各鳩舎から種鳩になる鳩を貰ったり、自分で購入したり・・初めて自鳩舎作出の若鳩を、今秋に参加したのである。


「はい・・」

「倉田君は、今は未だ競翔を始めたばっかりじゃきん、しょう無いきんどの。2日目帰りの鳩は、300キロで無しに400キロにジャンプした方が良かったかも知れん」


 長谷川がすぐ反応した。


「それは、どう言うお考えからですか?参考に聞かせて下さい」


 長谷川は、深く沢木を尊敬しているので、話し口調は常に敬語だった。自分が在籍していた学部の教授に対するものと同様。但し、自分より下と思う者には、見下す傾向にある。それだけ確かに沢木は理論も実践も、飛び抜けた存在ではあるのだが・・


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