秘めた才能
「ふ・・ ふふ・・正直、沢木さん、恐ろしいです貴方が。日本中で、そんな事を考えた競翔家は誰も居ないでしょう。更に、鳩の形態まで追求され、品種改良のポイントまで見越されて居られる。この4種がもう少し未来の鳩競翔・・いえ、鳥類の免疫、病原耐性まで踏み込んで改良している事も分かって居られるようだ・・ そうです。それこそ、私が沢木さんに託した一番の思いです。ただ・・沢木さん、私は、貴方のそのお優しい心が傷つき、苦しまれるお姿を見たくないのです。だから敢えて、その理由を言いませんでした」
沢木の眼が真っ赤になった。
「わしは・・心の弱い人間です。何時も最後の段階になって、ブレーキを掛けてしまう。今回の閃竜号訓練にしても、平静を装っては見たきんど、生身の小動物・・わしには、そなな身勝手な人間の裁定を下す権利があるんかとか・・外敵の危険性も充分ある。やる必要があるんか・・・決断までの時間を要しました。香月博士は、そななわしの弱い心の部分を共に涙してくれ、何時も励ましてくれる・・わしは、フロンティアの言葉の裏に、デストロイヤーなんかも知れんのです。既存の法則を全て叩き壊すんじゃきん・・」




