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秘めた才能
「あは・・それが、連合会と言う組織を解体する、沢木流の新競翔スタイルなんですね?」
「ほうです。もっと距離差は縮まってええ。今見たいな競翔スタイルでは、不公平が生じるんですわ、どなんしても、そこで順位を競わなならんちゅう事は、ほんまの競争原理じゃろうか?もっと言えば、合同鳩舎スタイルを取らん事には、順位を競う意味は無い・・わしはそなん思うんですわ」
「そんな事をすれば、鳩競翔の組織は成り立たなくなりますね、沢木さん?」
「無理に成立さそうとするきん、平日休めんサラリーマンや、学生やら、入って来れん世界になるんですわ」
「あはは・・当に壊そうとされてますね?沢木さん、今の競翔界を」
香月は又笑う。
「2つ協会があって、同じような事をやっとる。どうせなら一つになって、もっと大きなスタイルにしたらええんです。出来ん話と違うきん、貴方の義父である、川上さんもご賛同下さった訳ですきんね」
動き始めていたのである。既に・・・これは空想等では無い。沢木は実際にやろうとしているのである。その時、香月はこう言った。




