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秘めた才能
どうやら、恵比寿はヤマチューを受け入れたようだ。その感性にはどこか繋がるものがあったのだろう、で無ければ、彼女がヤマチューを認める事等絶対に無いからだ。
リフォーム、開店まで与えられた時間は余り無い。その間に新作を加え、あくまでも畑田商店としてのメインは先代の菓子であり、色んな世代にも受け入れて貰えるような新作も・・これは、藍川牧場でも試みている事と共通する。ヤマチューは、絶対この恵比寿との仕事は自分にとってのステップになると感じた。個性と個性、感性と感性のぶつかり合い。そこから、生まれる何かを・・
明朝、2代目の俊夫は、苦りきった顔をしていた。新しく売り出そうこれまでやって来た新作をもう一度再考したら?と恵比寿に言われたからだ。
「ほやきんど・・もう時間も無い。包み紙の印刷も発注しとるしな・・無理じゃあ・・」
「一つ聞きますけど、俊夫さんは、和洋折衷で店を改築して、先代に負けない菓子を作るんが夢なんじゃわね?その意思に変わり無いですよね?で、無かったら、トータルインテリアプランナーである、ショップ沢木に依頼してませんよね?」




