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車椅子の少女

少女の訪問を受けた松本と言う人望篤い初老の人物から、天才学者香月博士まで巻き込み、常に温かい眼差しで、周囲に影響を与えながら、若者の心の葛藤や、成長を見守って行く影の主人公の姿を見てください

 その母娘の訪問を受けて、1人の初老の人物は困惑した表情を浮かべて居た。


「無理ですやろか・・」


 50代前半と見える、中肉中背の地味な服装の母親は、懇願するような眼で初老の男を見上げたが・・


「無理とか・・無理で無いちゅう話や無いのやきんど・・その・・」


 初老の人物は、四国の愛媛県東予地方に住むベテラン競翔家であった。松本勇夫と言う東予連合会会長をしている人物だった。64歳。

 訪れているのは、やはり地区内に住む母娘で、佐々木八重子51歳、由香里19歳であった。松本の戸惑いは、由香里は車椅子に乗った少女であったからだった。

 母親は言う。


「由香里の足が不自由な事が、競翔する事の不利になるんかなあ・・松本のおいちゃん」

「あ・・いや。そなん事無い、・・そやきんど由香里ちゃんよ。おいちゃんが鳩を飼いたいならあげるちゅうとんやきんど、ほんでもやっぱりレースやりたいんか?」


 松本は食入るような母娘の視線をやや逸らして、娘由香里に聞いた。

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