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第7話

〜第7話〜



 さて、現在の状況を整理しようじゃないかワトソン君。

俺は午後の授業をサボるつもりでここで寝ようとした。そしたら理由は知らんが転校生が登場して隣で弁当を食べ始めた。

俺はそれを横目で見ながらまた寝ることにした。目が覚めたら俺の膝に頭をのせて転校生が寝ていた。


Why?


待て待て、何でこいつはここにいる?授業はどうした授業は?時計に目をやれば午後の授業の開始からすでに30分がすぎている。

つまりはサボりだ。俺は最初からそのつもりだったが、何でこいつまでサボっている?

だめだ、この状況は俺の頭の容量では解析できそうにない。誰かメモリを増設してくれ。

冗談はここまでにして、よく思い出してみようじゃないか。一体どうしてこんな誰かに見られたら死亡フラグが一発で立ちそうなイベントが起こっているのか。

思い出せ俺!!やれば出来る!!


……、思い出した。



 さて、それじゃ少し時間を遡ってみようじゃないか。


「いい天気ですね」


人が寝ているにもかかわらず、関係なく話をしはじめる。まさか昼休みまで俺の安眠を妨害する気なのかこいつは。


「でも少し暑いかもしれませんね〜」


無視を決め込むことにする。俺は寝てるんだ、頼むから早く教室に戻ってくれ。


「無視しなくてもいいんじゃないですか?」


確定。どうやらこいつは俺の邪魔をしにきたようだ。何がしたいんだろうね?


「お話しません?」

「俺は寝たいんだが?」

「まぁいいじゃないですか♪」


何がいいんだ何が。あきらめて目を開けてみれば、ニコニコとした顔にぶつかる。


「やっとこっち見てくれましたね」


やられた。なんか無性悔しい気持ちをなんと隠し上体を起こす。


「授業中も寝てたのに何でそんなに寝たいんですか?」


いつもの俺からしてみれば、今日寝ていたのは10分の1くらいだろうか?簡単に言えばまったく寝てないのと同義だな。


「それって私のせいですよね?」


小動物のような目で見つめてくる転校生。そんな目をしてるからクラスのハイエナが群がるんだ。少しは自重したほうがいいぞ?


「あれは違いますよ。転校生が珍しいだけです」


果てさて、これはカマトトぶってるだけなのか、それとも真面目に答えているのか、どっちが本当かで相当印象が変わるわけだが、

残念ながら今の状況では判断するだけの材料が足りないな。


「それよりも私のせいなんですか?」


うまく話をそらしたと思ったんだが……。どうやらそううまくいかないようだ。ここは正直にいうのが吉なのか、大いに悩みどころではある。


「もしそうだったとしたら、これから起こすのをやめてくれるのか?」


我ながらうまい切り替えしだ。これなら相手の答え方しだいでいくらでも先の展開を誘導することが出来る。


「もちろん起こしますよ?」

「何でだ?」

「もちろん授業中に寝るのはいけないからですよ」


よし、クラス委員に席替えをするように嘆願しようじゃないか。この際一番前でもいい。全員が全員起こしてくるわけじゃないからな。

こいつが隣にいるよりもよっぽどましだ。


「今の話からすると私のせいなんですね?」


もういいや、これ以上はぐらかすのも疲れる。それに本当に早く寝たい。いい加減この時間を邪魔されるのはまっぴらごめんだ。


「他に考えれる要因はないな」

「そうですか……」

「話は終わりだろ?頼むから寝させてくれ」


これで話は終わるはずだったんだ。いや、少なくとも話は終わった。状況はさらに悪化することになるのだが。


「それじゃ、私も一緒に寝ることにします」


すまん、何だって?


「だから私も一緒にお昼寝するっていったんですよ。やっぱり新しい環境は疲れますから」


その気持ちはわかるが何だって一緒に?あなたは男に対する警戒心というものがないんですか?


「じゃあ、おやすみなさい」


これまたすばやい行動で俺の膝に頭を乗せる。それはさすがにまずいだろう!?


「ちょっと待て、よ?」

「すぅ……すぅ……」


早っ!?どんだけ寝つきがいいんだよ!!それよりもこの状況どうするよ?もう一度言うが流石にまずいって。

寝ているところ悪いが起きてもらうほかない。寝るならせめて他の寝方にしてくれ。


とりあえず肩をゆすってみる。起きない。

耳元で声をかけてみる。起きない。

ほっぺたをつついてみる。やわらかい。


って俺は何をしているんだ!?これじゃ、何だか恋人みたいな感じじゃないか!!


何とか起こそうと思考をめぐらせてみるが、頭はいい答えを導き出すどころか、急激に眠りモードへ移行し始める。


何だかどうでもよくなってきた。


どうせ次の授業はサボるつもりなのだから別にいい。何だか余計なおまけがついてきてしまっただけだ。

それにこいつも疲れてるんだろう。きっとそうだ。

とまぁ、勝手な解釈をつけた俺の脳をとめるものは何もない。数秒後には夢の世界にいざなわれていくのだった。




そして現在、絶賛後悔中だ。あ〜、足がしびれてきた……

もちろんもう一度起こしてみたが、今度は反応すらしやしない。いわゆる熟睡モードに入っていらっしゃる。

何でこの状況で熟睡できるんだ?警戒心というものがこいつにはないのだろうか?


「やれやれ……」


空は無駄に晴れ渡っていた。誰にも見つからないことを祈ろう。

7話書き終わった〜

進まない…長い目で見てやってください。

感想なんぞあったら嬉しいです。

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