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第5話

〜第5話〜



 教室がようやくいつもの落ち着きを取り戻すにはしばらく時間をようした。

当然だ。さっきも言ったが何か隠してるのがばればれだからな。

我が担任はもったいぶった態度をしばらくとり、生徒がやきもきしてるのを見て満足したのかようやく話始めた。

なんなんだろうな、このガキのような教師は。来年はこいつ以外になることを切望するよ。


「今日はこのクラスに新しい友人が来る」


そこまでもったいつけたなら、せめて一捻り欲しかった俺だが、周りの反応は上々のようだ。

ま、古今東西、転校生というのは興味を引くからな。

七倉聞いてすでに知っている俺は何も言わずに傍観することにする。しかし七倉の言ってたことは本当だったんだな。

あいつの情報はガセも多い。今まで何度それにはめれれたことか。

だまされる俺も俺なのだが、そこのところは被害者ってことでいいのさ。


「入ってきていいぞ」


教師と生徒の目が一斉に扉に注がれる。これはなんていう公開差恥プレイなんだろうな?転校生よ、同情するよ。したところで何にもしてやれないが。

強く生きてくれ。


――ガラ


静かに開く扉。一気に教室が静まり返る。

あれだな、すごいものや綺麗なものを見ると思わず黙ってしまうなんて言うが、今の教室の状況はまさしくそれだろう。

誰一人として言葉を発するものがいないのだから。


「藤本百合です。みなさんよろしくお願いします」


ありきたりな挨拶なのだが破壊力は抜群のようだった。たった一言で男子生徒はおろか女生徒まで放心したような顔をしている。

長いまっすぐな黒髪。やわらかい目元に淡い微笑み。均整のとれたその表情での笑顔は見たものを引き込む力を持っているようでもあった。

今のクラスメイト達がいい例だろう。


「とりあえず席は水野の隣だ。わからないことがあれば教えてもらえ」


その瞬間に教室中から殺人的な視線が飛んできた気もしたが、おそらく気のせいだ。そういうことにしといてくれ。


「それじゃあ、HR終わり」


いつもの倍くらいのテンションで担任が教室を出て行ったその瞬間、ハイエナ共が動き出した。

もちろんここで言うハイエナとはクラスメイトのことだ。飢えすぎだ、若干数名は少し目がやばい気もする。

実はあの転校生はサキュバスの親戚なのかもしれない。


「水野よ、お前は行かないのか?」

「だからいきなり現れるなと言ってるだろうが、気色悪い」

「俺も照れるなと何度も言っているだろう?」


俺のいやみなど意に介しもしやがらない。こいつの神経がどうなっているのか一度見てみたいものだね。


「ものすごいぞ」


前言撤回、謹んで辞退させていただこう。俺にはパンドラの箱を開ける勇気はないからな。


「それで、お前は行かないのか?」


なぜ俺があのハイエナの中にいかねばならん。哀れな草食動物は一瞬にして食われてしまうだろうよ。


「どちらかと言えばお前は雑食だろうが、まぁいい。時間はいくらでもあるだろうからな」


その通りだ。よく悪くも隣の席。話す機会なぞいくでもある。何も無理して今話す必要などどこにもないのだ。

ただ、少しだけ何かが引っかかっている気がする。なんだろうな?

こう頭の片隅でなんかがあるんだよな〜。


「要領をえんな」

「わからないんだから仕方ないだろう?」


わかっている事といえば、この何かにあの転校生が関係していることくらいだろう。彼女を見てからこうなったのだから。


「まぁいいさ、授業行こうぜ」


重要なことならそのうち思い出すさ。というか本当に今日は思い出せないことだらけな気がする。まさかこの年で認知症じゃあるまいな?勘弁してくれよ。


「それはそれとして」


そんな華麗にスルーしないで欲しいんだけどな。結構重要な問題だと思うのだが。


「あれはあのままでいいのか?」


七倉の視線の先には未だに百合に群がる人、人、人。お前ら、授業遅れてもしらんぞ。


「なぜに俺がその状態をどうにかしなきゃいけないんだよ?」

「お姫様を助けるのは昔からヒーローだと相場が決まっているだろう?」


いつから俺はヒーローになった?前提条件の時点で間違ってるじゃないかよ。


「お前がどうでもいいというならそれでもいいがな」


なんだその意味深な発言は?ニヤニヤするな!うっとおしい!!

横でよくわからん態度を取っている七倉はほっとくことにして廊下に出る。今日の1限は移動教室なのだ。早く行かねば遅れてしまう。

転校生よかわいそうに、初っ端から遅刻とはな。やれやれ、今日は騒がしい一日になりそうだ。


ふう、やっと書き終わった…

本当文章がまとまらない…

なので、もしおかしなところがあれば

さらっと流してください。

ダメ作者ですみません…

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