持ってなければ通貨危機も起こらない!?――勝手に通貨統合作戦
創作者になるってのは――
「どこまで尤もらしい嘘を吐けるかどうか?」
少なくとも俺は、そう言い訳するように教わったぜ。
だから諦めな。この文章へのツッコミは。
わずか1時間ぐらい考えたことを、やはり1時間ぐらいで文章に――つまりはガバガバなのさ。
……本人、微粒子レベルで検討の余地あるんじゃないかと思ってたり(苦笑)
きっかけは――
そもそも自国通貨を持つメリットは何だろう?
という疑問から。
もちろん増刷など経済政策の選択肢があります。
しかし――
あのデフレ期に有識者が散々刷れといったのにも拘らず、やらなかった
のと――
結果的に増刷しないでデフレ解消した
のは事実でしょう。
つまり、一つの方法論ではあるけれど、絶対ではない。
あの先の見えなかったデフレですら、他の方法論で解消が可能だった。
(ようするに公定歩合の調整だけでも代用できる?)
また、よく「日本政府の借金は国民向けで……」的な表現がありますが、あれも大量に円を刷ることで返済可能といいます。
伝家の宝刀というか、最終手段というか……国内限定徳政令?(苦笑)
でも、日本の場合は国内だけで解決という話で――
外国も徳政令やるとこあるよね?
引き換えとしてインフラなどの財源を失いますが、それでも一応は可能な訳です。最終手段――国家破産も。
なので自国通貨特有のメリットとは言い難いような?
むしろ自国通貨じゃない方が――
トランプ「よろしい。ならば関税倍! さらに倍!」
トルコ 「ぎぇぴー」
みたいな悲劇は防げるような?
一日で対ドル20%下落って、円でいったら一日に20円の円安!
おそらくトルコが自国通貨でなくドルで生活していても、似たようなインフレは起きたと思われます。
でも、リラでなくドルであれば――
「え? トルコから9ドルで買って、そのままアメリカへ売ると10ドルになるんですか? なら第三国として仲介しちゃおっかなぁ」
という勢力が必ず生まれるでしょう。
逆に――
「急落したリラで支払われても――って、ドル? ああ、なら売るよ。アメリカからの転売で、普段の10%増だけど……構わないよね?」
と言い出す人もいるはず。
つまり、主軸通貨であれば、急な関税増加の影響も緩やかに?
それに直接は無関係な経済活動へ、すぐには影響されませんし。
(なにもかもへ直ちに影響するのが、為替攻撃の恐ろしいところ)
……うーん?
まあ、苦しいは苦しい? いつかは干上がる?
そもそも国家の血液であるお金が足りなくなったりしたら大変。
基本的に増え続ける――輸出黒字でなければ、貧血となる?
でも、日本みたいな国は、輸出黒字が義務だったりも(苦笑)
そうじゃないと緩やかに滅びます!
ここで作者、再検討。
………………うーん?
自国通貨を維持する費用と得られるメリットを考えると、僅かに自国費用維持の方が良いかなぁ?
でも、作者、閃く! 圧倒的閃き!
某北の国が、完全に自国通貨を捨て、全て日本円で経済をはじめたらどうなるか?
もちろん、西側諸国が国交を開いてくれる程度に色々と譲歩して。
まず、破壊的な速度で物価が上がると思います。
なぜなら基準が日本と同じになるから。
日本製のネジ一万個が一万円だったとします。
その時、品質などに甚だしい差がなければ、北の国産でも近い値段を付けられるからです。
おそらく運搬費込み9000円でも売れるでしょう。
しかし、それは北の国の感覚でいったら、それまでの数倍……下手したら数十倍です。
そして国内向けも、右へ倣えで高騰すると思います。
なぜなら国内で売るくらいなら、高く買い取ってくれる日本へ輸出した方が儲かるから。
ありとあらゆる商品が日本と同等か、僅かに低い値段となり……物価は一気に高騰します。
これは一見、超デメリットにも思えるでしょうが……引き換えに円という極めて購買能力の高い貨幣を得ます。
そもそも貿易立国するのであれば、売るべきは労働力や技術であり、前時代的に貧富の差を活用するべきではないでしょう。
現在の中国から見て取れるように、人件費などの高騰――格差の消滅は止めようがありません。
他国と比べて貧乏――人件費が安いから経済競争で勝っていたのに、そこを解消したらエンジンが止まってしまいます。
ですが、勝てば勝つほど裕福になり――人件費の高騰も避けられません。
そして人件費が上がってしまえば、物価上昇も必然です。
よって先進国並みの物価に、いずれ到達せざるを得ませんし……発展のエンジンも必ず止まります。
むしろ同一通貨による透明性のある値段で――
国民すべてが日本へ出稼ぎな状況
とするメリットの方が大きいでしょう。
為替がどうの、両替手数料がどうのと……これらが経済活動にマイナスだったのは、EUが証明しています。
もちろん、通貨統合が全ての国に有益だったわけではないことも。
つまり、骨子は――
「勝手に通貨統合して、旨い汁だけ吸おう」
ですし?(苦笑)
しかも日本側は、遺憾の意しか表明できないでしょうが……勝手に統合側は、いつでも自国通貨へ戻れるという。
さらに日本円限定で、万難を排して勝手に統合するメリットがあります。
それは――
日本円に対して、勝手に金利を掛けられる
ことです。
高金利どころか――
年利1%ですら、大量のジャパンマネーが流れ込んでくる
と思われます!
なぜなら某北の国で銀行は、自国で流通している紙幣――つまりは円を扱います。
そして不特定多数から融資を募り、それへ金利として報酬を支払う――つまりは普通預金も扱うでしょう。
しかし、ちょっと調べれば判ることですが……年利1%以下なんてのは、世界的に見て少数派。超大手だけに許された殿様商売です。
普通預金で年利1%超、定期なら3%超でも金融業として成立します。円やドルなどの、非常に安定した通貨だろうとです。
なので某北の国銀行が年利1%を謳う可能性は高く、それで預金者が殺到する可能性もあります。
……日本の銀行は0.1%以下ばかりですし。
いや、それって外貨預金だろといわれそうですが、違います。
扱っているのはあくまでも円なので、為替で金利が吹き飛ぶ可能性がゼロです。
(外貨預金の場合、マイナス金利となる結末も珍しくないとか。また円建て外貨預金は、為替損を銀行が被る形)
そして極めて金融商品に近かろうと、どこまでいっても預金!
銀行本体が吹き飛ばない限り、いつでも引き出せるし、定期だって途中解約でも元本は保証されています。
(まあ、日本と比べると海外の銀行は潰れやすいですが)
さらに世界が一目置くミセス・ワタナベの資金力は無尽蔵ですから――
某北の国銀行そのものが、国家としての命脈を保障
すらしかねません!
日本の中堅メガバンクを移植されれば、死人ですら蘇ります!
(ざっくりと一行で50~100兆円規模。ちなみに某北の国は、国家予算が1兆にすら届いてない)
また、国家として資金繰りに困ったら――
普通に国債を発行
すりゃいいんです。
べつに自国通貨増刷に拘るべきじゃないし、それはそれで通貨不安などを引き起こします。
☆メリット
・労せずして基軸通貨国に
・取引に高い信用
・為替を介した攻撃が無くなる
・日本の内需市場へ参入しやすい
・対日市場で固有の有利点
・対日貿易で為替由来の損益が無くなる
・自国通貨の維持費が不要に
・偽札も警戒しないで済む
・円を使った金融機関を運営できる
・日本の観光客へ、一定の利点を提示
★デメリット
・対日本用の円高戦略で、ついでに巻き込まれる
(でも、自動的に『日銀砲』の傘へ入れる?)
・日本が没落すると、自国も没落する
(自国通貨へ切り替えるタイミングは間違えられない!)
・どんな手段を使ってでも、現金流通量を確保しないといけない
(一定量の現物があれば、あとは電子マネーで?)
・怒った日本が大量増刷すると、国家レベルの危機
(これをやると下手したら世界恐慌なので、まず起こらない)
・対外的に日本の子分扱いされる
む? ピキーン! 閃いた!
パラオだ!
この『勝手に通貨統合作戦』にふさわしいのは、パラオ!
さすがの日本もパラオが――
「やらないか」
と持ち掛けてきたら、素気無い返事は出来なさそう。
これぞ世界初! 押しかけ併合!?
※
戦後にパラオが併合を希望したというのは、ソースのない無責任な噂話です。
事実とするには、独立国家であるパラオの尊厳にも障ります。
いうまでもなくブラックジョークの類であり、決して真に受けないで下さい。
投稿日2018年 09月13日 22時12分
総合評価 26pt
評価者数:3人
ブックマーク登録:4件
・頂いたご感想
ちょっと調べてみたのですが、パナマ(1903~)エクアドル(2000~)エルサルバドル(2001~)が、対USドルで同様のドル化政策を採っている様です。
投稿者: 穂高貴志
---- ----
2019年 06月05日 20時40分
情報ありがとうございます!
ずばりそのものな政策があったんですね! ちょっと不勉強でした。
でも、成立するかどうかも調べやすいかな!?
削除する
curuss
2019年 06月05日 22時32分
返信する このコメントを削除する
一言
事実上のエンペッグ制でしょうか?
日本が相手国の都合も考慮して通貨政策を採ってくれないと(当然考慮しない)、ドルペッグが維持できなかった国々(通貨危機のタイとか)みたいな事になるのではありますまいか?
投稿者: 穂高貴志
---- ----
2019年 06月05日 02時25分
ご感想ありがとうございます!
為替調整や固定相場ではなく、もっと単純な方法を想定してました。
国自体が『円』での納税を強要し、公務員などにも『円』で支払うというやり方です。




