表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑記帳  作者: curuss


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/37

持ってなければ通貨危機も起こらない!?――勝手に通貨統合作戦

 創作者になるってのは――


「どこまで尤もらしい嘘を吐けるかどうか?」


 少なくとも俺は、そう言い訳するように教わったぜ。

 だから諦めな。この文章へのツッコミは。

 わずか1時間ぐらい考えたことを、やはり1時間ぐらいで文章に――つまりはガバガバなのさ。


 ……本人、微粒子レベルで検討の余地あるんじゃないかと思ってたり(苦笑)

 きっかけは――


 そもそも自国通貨を持つメリットは何だろう?


 という疑問から。

 もちろん増刷など経済政策の選択肢があります。

 しかし――


 あのデフレ期に有識者が散々刷れといったのにも拘らず、やらなかった


 のと――


 結果的に増刷しないでデフレ解消した


 のは事実でしょう。

 つまり、一つの方法論ではあるけれど、絶対ではない。

 あの先の見えなかったデフレですら、他の方法論で解消が可能だった。

(ようするに公定歩合の調整だけでも代用できる?)


 また、よく「日本政府の借金は国民向けで……」的な表現がありますが、あれも大量に円を刷ることで返済可能といいます。

 伝家の宝刀というか、最終手段というか……国内限定徳政令?(苦笑)

 でも、日本の場合は国内だけで解決という話で――


 外国も徳政令やるとこあるよね?


 引き換えとしてインフラなどの財源を失いますが、それでも一応は可能な訳です。最終手段――国家破産も。

 なので自国通貨特有のメリットとは言い難いような?


 むしろ自国通貨じゃない方が――


トランプ「よろしい。ならば関税倍! さらに倍!」

トルコ 「ぎぇぴー」


 みたいな悲劇は防げるような?

 一日で対ドル20%下落って、円でいったら一日に20円の円安!


 おそらくトルコが自国通貨でなくドルで生活していても、似たようなインフレは起きたと思われます。

 でも、リラでなくドルであれば――


「え? トルコから9ドルで買って、そのままアメリカへ売ると10ドルになるんですか? なら第三国として仲介しちゃおっかなぁ」


 という勢力が必ず生まれるでしょう。

 逆に――


「急落したリラで支払われても――って、ドル? ああ、なら売るよ。アメリカからの転売で、普段の10%増だけど……構わないよね?」


 と言い出す人もいるはず。

 つまり、主軸通貨であれば、急な関税増加の影響も緩やかに?


 それに直接は無関係な経済活動へ、すぐには影響されませんし。

(なにもかもへ直ちに影響するのが、為替攻撃の恐ろしいところ)


 ……うーん?

 まあ、苦しいは苦しい? いつかは干上がる?

 そもそも国家の血液であるお金が足りなくなったりしたら大変。

 基本的に増え続ける――輸出黒字でなければ、貧血となる?


 でも、日本みたいな国は、輸出黒字が義務だったりも(苦笑)

 そうじゃないと緩やかに滅びます!


 ここで作者、再検討。

 ………………うーん?

 自国通貨を維持する費用と得られるメリットを考えると、僅かに自国費用維持の方が良いかなぁ?



 でも、作者、閃く! 圧倒的閃き!



 某北の国が、完全に自国通貨を捨て、全て日本円で経済をはじめたらどうなるか?

 もちろん、西側諸国が国交を開いてくれる程度に色々と譲歩して。


 まず、破壊的な速度で物価が上がると思います。

 なぜなら基準が日本と同じになるから。


 日本製のネジ一万個が一万円だったとします。

 その時、品質などに甚だしい差がなければ、北の国産でも近い値段を付けられるからです。


 おそらく運搬費込み9000円でも売れるでしょう。

 しかし、それは北の国の感覚でいったら、それまでの数倍……下手したら数十倍です。


 そして国内向けも、右へ倣えで高騰すると思います。

 なぜなら国内で売るくらいなら、高く買い取ってくれる日本へ輸出した方が儲かるから。


 ありとあらゆる商品が日本と同等か、僅かに低い値段となり……物価は一気に高騰します。

 これは一見、超デメリットにも思えるでしょうが……引き換えに円という極めて購買能力の高い貨幣を得ます。


 そもそも貿易立国するのであれば、売るべきは労働力や技術であり、前時代的に貧富の差を活用するべきではないでしょう。

 現在の中国から見て取れるように、人件費などの高騰――格差の消滅は止めようがありません。

 他国と比べて貧乏――人件費が安いから経済競争で勝っていたのに、そこを解消したらエンジンが止まってしまいます。


 ですが、勝てば勝つほど裕福になり――人件費の高騰も避けられません。

 そして人件費が上がってしまえば、物価上昇も必然です。

 よって先進国並みの物価に、いずれ到達せざるを得ませんし……発展のエンジンも必ず止まります。


 むしろ同一通貨による透明性のある値段で――


 国民すべてが日本へ出稼ぎな状況


 とするメリットの方が大きいでしょう。

 為替がどうの、両替手数料がどうのと……これらが経済活動にマイナスだったのは、EUが証明しています。

 もちろん、通貨統合が全ての国に有益だったわけではないことも。

 つまり、骨子は――


「勝手に通貨統合して、旨い汁だけ吸おう」


 ですし?(苦笑)

 しかも日本側は、遺憾の意しか表明できないでしょうが……勝手に統合側は、いつでも自国通貨へ戻れるという。


 さらに日本円限定で、万難を排して勝手に統合するメリットがあります。

 それは――


 日本円に対して、勝手に金利を掛けられる


 ことです。

 高金利どころか――


 年利1%ですら、大量のジャパンマネーが流れ込んでくる


 と思われます!

 なぜなら某北の国で銀行は、自国で流通している紙幣――つまりは円を扱います。

 そして不特定多数から融資を募り、それへ金利として報酬を支払う――つまりは普通預金も扱うでしょう。

 しかし、ちょっと調べれば判ることですが……年利1%以下なんてのは、世界的に見て少数派。超大手だけに許された殿様商売です。

 普通預金で年利1%超、定期なら3%超でも金融業として成立します。円やドルなどの、非常に安定した通貨だろうとです。

 なので某北の国銀行が年利1%を謳う可能性は高く、それで預金者が殺到する可能性もあります。

 ……日本の銀行は0.1%以下ばかりですし。


 いや、それって外貨預金だろといわれそうですが、違います。

 扱っているのはあくまでも円なので、為替で金利が吹き飛ぶ可能性がゼロです。

(外貨預金の場合、マイナス金利となる結末も珍しくないとか。また円建て外貨預金は、為替損を銀行が被る形)


 そして極めて金融商品に近かろうと、どこまでいっても預金!

 銀行本体が吹き飛ばない限り、いつでも引き出せるし、定期だって途中解約でも元本は保証されています。

(まあ、日本と比べると海外の銀行は潰れやすいですが)


 さらに世界が一目置くミセス・ワタナベの資金力は無尽蔵ですから――


 某北の国銀行そのものが、国家としての命脈を保障


 すらしかねません!

 日本の中堅メガバンクを移植されれば、死人ですら蘇ります!

(ざっくりと一行で50~100兆円規模。ちなみに某北の国は、国家予算が1兆にすら届いてない)


 また、国家として資金繰りに困ったら――


 普通に国債を発行


 すりゃいいんです。

 べつに自国通貨増刷に拘るべきじゃないし、それはそれで通貨不安などを引き起こします。



☆メリット


・労せずして基軸通貨国に


・取引に高い信用


・為替を介した攻撃が無くなる


・日本の内需市場へ参入しやすい


・対日市場で固有の有利点


・対日貿易で為替由来の損益が無くなる


・自国通貨の維持費が不要に


・偽札も警戒しないで済む


・円を使った金融機関を運営できる


・日本の観光客へ、一定の利点を提示


★デメリット


・対日本用の円高戦略で、ついでに巻き込まれる

(でも、自動的に『日銀砲』の傘へ入れる?)


・日本が没落すると、自国も没落する

(自国通貨へ切り替えるタイミングは間違えられない!)


・どんな手段を使ってでも、現金流通量を確保しないといけない

(一定量の現物があれば、あとは電子マネーで?)


・怒った日本が大量増刷すると、国家レベルの危機

(これをやると下手したら世界恐慌なので、まず起こらない)


・対外的に日本の子分扱いされる



 む? ピキーン! 閃いた!



 パラオだ!

 この『勝手に通貨統合作戦』にふさわしいのは、パラオ!

 さすがの日本もパラオが――


「やらないか」


 と持ち掛けてきたら、素気無い返事は出来なさそう。

 これぞ世界初! 押しかけ併合!?


 戦後にパラオが併合を希望したというのは、ソースのない無責任な噂話です。

 事実とするには、独立国家であるパラオの尊厳にも障ります。

 いうまでもなくブラックジョークの類であり、決して真に受けないで下さい。

投稿日2018年 09月13日 22時12分

総合評価 26pt

評価者数:3人

ブックマーク登録:4件


・頂いたご感想

ちょっと調べてみたのですが、パナマ(1903~)エクアドル(2000~)エルサルバドル(2001~)が、対USドルで同様のドル化政策を採っている様です。

投稿者: 穂高貴志

---- ----

2019年 06月05日 20時40分

 情報ありがとうございます!


 ずばりそのものな政策があったんですね! ちょっと不勉強でした。

 でも、成立するかどうかも調べやすいかな!?

削除する

curuss

2019年 06月05日 22時32分

返信する このコメントを削除する

一言

事実上のエンペッグ制でしょうか?

日本が相手国の都合も考慮して通貨政策を採ってくれないと(当然考慮しない)、ドルペッグが維持できなかった国々(通貨危機のタイとか)みたいな事になるのではありますまいか?

投稿者: 穂高貴志

---- ----

2019年 06月05日 02時25分

 ご感想ありがとうございます!


 為替調整や固定相場ではなく、もっと単純な方法を想定してました。

 国自体が『円』での納税を強要し、公務員などにも『円』で支払うというやり方です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ