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雑記帳  作者: curuss


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29/37

とあるシクロニシティの否定――高二少年少女の夢を砕く話

 シンクロニシティ――それはユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では「共時性」などと表記されます。

 これは虫の知らせに類する第六感と受け取る考えもあり、オカルトの入門編ですら!


 そんなシンクロニシティの中でも定番中の定番――デジタル時計をみたらゾロ目なことが多いは、超自然現象ではないことを証明します!


 嗚呼、若人よ! 罪深き我が英知を恨みたまへ!

 まずゾロ目となるケースは――


 0:00、1:11、2:22、3:33、4:44、5:55、11:11


 しかなく、重複を含めても一日に14回しかありません。

 また0:00はゾロ目であっても、それでシンクロニシティと考える人は少ないでしょう。

 つまりは一日に12回しか起こり得ないのです。

 そして定番の解説――


・偶然にも印象の強いゾロ目だった場合、とりわけ記憶に残りやすい


・記憶に残っているので、起こりやすい――意味のある偶然と誤解しやすい


 があります。

 もちろん正しい! これはこれで正解の()()です!

 しかし、あくまでも表の――光の世界用な説明でしかありません。

 そう、裏の世界には――


 残りの半分が!


 ですが、ご注意を!

 闇の知恵は、必ずしも貴方を幸せにはしない!

 世の中、知らない方が幸せということは多いのです!

 考え直しなさい! 踏み止まるのです、光の世界へ! まだ若い貴方には、無限の可能性があるのだから!


 ………………


 …………


 ……


 おや? まだ続きをお読みに?

 光へ背を向けてまで、深淵の底に眠る英知をお求めか。


 ……よろしい。若き魔道の探究者よ。

 闇の秘跡を受け取るがよい!


 まず知るべきは――


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 ということを!

 そして遭遇回数を多くしたければ――


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()


 となる。

 ……道理であろう?

 そしてここまでくれば、お主にも想像できるはずじゃ。

 即ち――


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 する者を!

 おお、其の名は『暇で自堕落な大学生』! あるいは『ニー――


 家族の寝静まる深夜に行動を開始し……明け方に寝て、昼過ぎに起きる!

 なんたる背徳! そして見紛うことなく闇を流離うもの(ダークストーカー)


 若者よ!

 もしゾロ目のシンクロニシティが妄想に取りつかれたら……それは世間から乖離している証拠!

 秘められた力に覚醒したのではなく、ただ夜型で自堕落なだけじゃ!

 嗚呼、闇が! 御身の足元に社会から転落させる奈落が広がって!

 恐れよ! ゾロ目のシンクロニシティを!

                                【おわり】

投稿日2018年 09月11日 06時10分

総合評価 30pt

評価者数:3人

ブックマーク登録:1件


・頂いたご感想

なんて恐ろしいんだ、シンクロニシティ...。経験しただけでそんなに不名誉なことを言われるなんて。CURUSSさん、おはようございます!遊び心が垣間見ることができるお話で、クスッとしてしまいました。最後に、私が好きな言葉を下に記して去りたいと思います。

「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」byニーチェ

投稿者: 文月優

---- ----

2018年 09月11日 08時03分

 これは暇すぎる大学生の頃に発見した結論で、どちらかというと自嘲的なニュアンスだったのですが……

 その辺を省いてしまうと、なんだか一方的に若者を嘲笑っているようにも?


 ……今後も注意した方が良さそうです。


 ご感想ありがとうございました!

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