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雑記帳  作者: curuss


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24/37

英語以外で楽チンに世界とグローバルコミュニケーション計画

あらすじ


 タイトル通りで――

 いかにして楽に外国語を覚えるか?

 または――

 一番楽な外国語は?


 という怠惰アンド怠惰な発想の与太話。

 ちょっとだけ『なろうテンプレは正しい』にも触れてます。


 今回、批判は断る!

 わしゃ、楽して異国の言葉を覚えたいんじゃ!&そして与太話で笑ってもらおうが趣旨!

 数分程度の調査で判ることなんですが、ラテン語(さらに限定するのなら話し言葉との乖離が進んでない古典ラテン語?)は日本で使うローマ字と似ています。

 というか、ラテン語は――


 ローマ字で読めば、だいたい正しい!


 そう勧める教育者の方もいるくらい。

 例えばラテン語の有名な言葉で、いくつか例をとると……


 memento mori.(死ぬ事を忘れるな)

 ローマ字読み → メメント モリ

 グーグル翻訳にて、作者のヒヤリング → メメント モゥリ


 jacta est alea.(サイは投げられた)

 ローマ字読み → ジャクタ エスト アレア

 グーグル翻訳にて、作者のヒヤリング → ヤクタ エィスト アレア


 cogito, ergo sum.(我思う故に我あり)

 ローマ字読み → コギト エルゴ スム

 グーグル翻訳にて、作者のヒヤリング → コジト エルゴ サァム


 なぜか『j』や『g』がローマ字と違いますが、まあご愛敬。『y』や『z』への置き換えは簡単な部類と思われます。

 英語と違って古典ラテン語までなら、話し言葉との乖離も小さいようですし。



 さらにアクセントの使い方が日本語に近い!(日本的なのも使っているという程度?)

 これは専門的に高低アクセントというもので、例えば日本語の『はし』なら――


 『は(高)し(低)』で箸


 『は(低)し(高)』で橋


 『は(低)し(低)』で端


 となります。

 これを英語式に言うと――


 『は(強)・し』で箸


 『は・し(強)』で橋


 『は・し』で端


 となる……はず。

 ……これも日本人が英語で躓く原因の一つだろうなぁ。

 英語式で喋ってた日にゃ、頭おかしい人と思われるよ、きっと。



 その男は僕に――

 「は(強)・し取って」

 と話しかけてきた。

 ……やばい。変な人だ。

 よく分からないけど怒っている?

 それとも誰かへ話しかけるのに、勢いをつけないと駄目だとか?

 とにかく関わり合いになっちゃいけない!



 ラテン語へ話を戻すと『virus』は英語とラテン語で綴りは同じですが――


 ラテン語  → ウ(高)ィールス

 英語    → ヴ(強)ァイラス


 というアクセントになります!

(これは異論ありそう。間違っている可能性も。詳しくは専門家に頼って下さい)

 もし作者に選択権があるのなら、高低アクセントの方がいいなぁ……。

 ちなみに高低アクセントは、どちらかというと古代ギリシャ語の影響らしく、徐々に英語式――強弱アクセントへ変わっていったそうです。


 あと日本人に向いてる理由となるかは、微妙なんですが――

 長音『ー』が存在します!

 つまり、前に話題にした『ゴール』も、ラテン語話者なら『ゴール』と認識してくれる!


 というか……どうしてウィールスの『ウ』が、イタリア・ドイツ・フランス・スペイン・イギリスと全ての地域で『ヴ』へ変化!?

(どの国でも発音が違うのに、綴りは同じなのが面白いところ?)



 でも、これは有名な「英語が日本人を拒む理由」の一つでしょう。

 なぜなら『ラテン語のようにローマ字読みでもなんとかいける』から、『綴りを信じて発音すると、ネイティブに伝わらない』へ変わったから。

 綴りと発音が一致しなくなる現象は学問的に確認されていて、それは『大母音推移』と呼ばれているそうです。

 まだ「おそらくは正しい仮説」で、「ペストの大流行で識字階級と断絶した」が原因だとか。

 ようするに『virus』の例であれば――


「これは何て意味なんじゃろか?」

「どうもこれは、毒という意味みたいじゃぞ」

「おお! ほんなら『ヴ(強)ァイラス』と読むんじゃな!」


 なんて流れだったとか。

 どうして『ウ(高)ィールス』でなく『ヴ(強)ァイラス』と読んだかというと――

 その地方の訛りで毒のことを『ヴ(強)ァイラス』と発音していたから!


 でも『virus』だと「フーン」止まりですが、これを日本語でやると……どれだけ酷いか判ってもらえるはずです。



例 『私は茶を飲んだ』という標準語表記を、関西人が読解


「これで『ワイは茶をしばいた』となるらしいで」

「ふむ……ほなら『私』の読みは『ワイ』やな、当然」

「でも『飲んだ』で『しばいた』は、字面的に厳しくないか?」

「そやかて、これで『ワイは茶をしばいた』になるんやろ?」

「ああ。偉い先生がいうとった。間違いあらへん」

「ほなら『飲んだ』で『しばいた』と読むしかないやろー」

「そやなぁー」


 解 『(ワイ)は茶を飲んだ(しばいた)



 ……で、数百年後に学生が苦しむことに(苦笑)

「なぜ『条件を飲む』は『じょうけんをしばく』じゃないの!? 『飲む』で『しばく』と発音するのに!」


 そして地理的に、これはフランス辺りでのローカライズ。

 北欧とか、日本でいったら東北弁らしいよ!?

 どころか英語なんて地理的にも、戦乱の歴史的にも――


 島津弁か薩摩弁!


(ちなみに、これは言い過ぎ。薩摩方言は人工言語説もありますし)

 でも、文章をメインで英語を習うというのは――


『標準語で書かれた文章を、脳内で関西弁へ翻訳しながら理解する』


 ぐらいの労力かもしれません。

 少なくとも自分が口にしているのは『方言』であること。

 そして『表記と発音が合わないなんて無数にある』で『理詰めで考えても無駄』は知っていた方が良さそう。

 というか――


「英語を文字と同時進行で学ぶのは、無謀レベルではないでしょうか?」


 おそらく最初は、会話だけで覚えた方が簡単に思われます。文字だけ見たら特例だらけですし。

 それどころか――


「第一外国語に英語を選ぶ段階で大失敗」


 な気すらします。

 まずローマ字読みが通じるラテン語の直系子孫――イタリア語に接し、『語順で意味を作る』や『強弱アクセント』、『時制』、『人称』、『冠詞』など日本語にない概念と親しんだ方が?

 というかイタリア語って、日本人が欲してやまない――


 『五十音順のイタリア語版』がありますし!


 それに母音も、日本語と同じア・エ・イ・オ・ウの5種類だけらしいです!(正確には基本5種に、アクセントでの例外2種……らしい)

 つまり、『エの口でア』とか『こっちは普通にア』、『ウに近いア』とか言い出される心配はない!?

 おそらく文法だけなら中学の三年間で覚えられるでしょう。

 単語の意味を暗記は必須で変わらなくても、発音で苦しむことはありません。綴りを見れば読めますから。

 そして文法が済んだら、あとはひたすら単語の意味だけ覚えていけば良いので、日本式の勉強法に向いている?

(ただロマンス語群は、全て男性名詞と女性名詞に分かれているのが面倒かも?)


 それから共通祖先を持つ兄弟言語で方言ともいえるフランス語、もしくはゲルマン系統のドイツ語や英語なんかに手を出した方が?

 大学で第二外国語に悩んでいる方、特に英語の成績が悪かった方はイタリア語の御一考を。

 ちなみに発音の苦手な方は、絶対に中国語を選んじゃダメです。

 あっちは英語以上の発音地獄! 漢文とは別物と思ってください。ソースは作者!

(中国語は母音だけで36個。子音は21。組み合わせて約400の音節がある。英語すら発音できないようじゃ、中国語なんて絶対に無理)


 少なくとも大人が余暇に勉強するなら、イタリア語一択でしょう。

 ……基本、イタリアとスイス、サンマリノでしか通じないのは悲しいですが。なんでも話者数は、日本語より少ないとか。

(ただし、フランス語話者ならイタリア語でも意思疎通も可能だそうです。そしてフランス語圏は滅茶苦茶に広い!)



 そして何故にこんなテーマを選んだかといいますと――

「異世界スリップしたけど、文字はローマ字みたいで助かったぜ! 超偶然! ラッキーだったなぁ」

 みたいな定番をよくみます。でも――


 それ超普通のことですから!


 なんというか……当たり前です! 何をいっているのか判らない?

 では、こんなパターンを。



 ある日、平凡な中学生である主人公は、古代ローマへタイムスリップしてしまう!

 三年ほど奴隷として扱き使われたが、やっと自分自身を買い戻すことに成功!

 彼の冒険は、これからだったのだ!

 晴れて自由の身となり、ふとした気まぐれから書物を買う主人公。

 それは同じく解放奴隷となったヒロイン子ちゃんへのプレゼントだったのだが……読み聞かせられて戦慄する!

「あれ? これって……ローマ字じゃね?」

 気付いた彼はヒロイン子にいくつか質問し、ちょっとした昔話を丸暗記程度の労力で――

 ラテン語の読み書きを習得してしまったのだ!



 三年ほどラテン語での生活を強いられれば、というか……日本でローマ字を習っていれば、アルファベット系統の『母音+子音』表記法は理解できています。

 そして余程の辺境かペスト級疫病の大流行、ローマ帝国レベルの滅亡でもなければ、表記と発音が大きく遊離することもないのです。

 これは異世界転生でもいえることで――



 三歳になった俺は、貴族である母に絵本を読んでもった。

 ここで勘違いして欲しくないのだけれど、この世界に絵本が溢れている訳ではない。この城にある唯一の絵本で、俺の出産祝いにと贈られた貴重品だ。

 しかし、いま重要なのは絵本や内容じゃない。俺の予想が正しいかどうかで――


 熊の絵は『kuma』、猫には『neko』!


 やはり間違いない! この世界の文字は、標準的な『母音+子音』表記だ!

 特例らしきものも見当たらないから……『大母音推移』も起きていない!

 こうなれば勝ったも同然! あとは城にある文章を片っ端から読んでいけば、それだけで読み書きは習得できる!



 とできるはず。

 なぜなら――

・ローマ字と同じ理屈で書いてある

・逆説的に全ての母音と子音を特定すれば、一つひとつの組み合わせを発音できる

・発音できるということは、文字に話しかけられたのと同意義

・日常会話が可能であれば、話しかけられたら理解できなくてはおかしい

 という流れです。

 ようするに――


『日本語を喋れるようになったら、ひらがなの習得までは簡単やろ』


 で――


『特殊変化していない場合、ローマ字式はひらがなと同じ』


 だからです。

 特に中身が日本人の場合は基礎教育は済んでますから、特殊変化してなければ独学でも習得できるでしょう。



 けっこう面白い事実に行き当たったなぁ……。

 ……うん? まてよ?

 なら――


 イタリアとか、世界有数の識字国になっているんじゃないの!?


 しかし、さらに調べた結果、先進国有数な識字率の低い国であることが判明!

 これは教育制度の問題なのかなぁ?


 また、イタリア内部でも微妙に方言化が進んでいて、別言語になりつつある?


 そういえばイタリアは戦乱が続いていて、統一国家になったのも近年になってから(なんと明治維新と、ほぼ同時期!)

 さらに東西から大戦争の度に通り道とされて、人が混ざる混ざる。なので当然に言葉もです。

 また大戦後も色々あって、マフィアが権力を持つ変わった国になりましたし(権力が分散すると中央が弱くなり、政府の大号令的な動きは難しくなる)


 なんというか……標準語政策に失敗した日本?


 ある意味で日本人にとって標準語は、第一外国語です!

 関西弁ネイティブの人ですら、その気になれば標準語で話せます。もちろん島津や薩摩も同じ。

 それは日本政府が標準語政策を推し進めたからですけれど……それに失敗してたら?


 いまだに九州の方へいくと、通訳が必要な事態に? それがイタリアの現状?


 これ笑い話じゃありません。

 戦前生まれな九州のお年寄りは、本当に通訳が必要だったんですから!(いま100歳ぐらいの方々です。その世代はテレビを初めて見たのが30歳過ぎぐらい)


 ああ、だからイタリア語を教えている大学が少なくて、勧める人も少ないのか。

 なんかの手違いでイタリア語版島津弁を覚えようものなら!?

(一応、イタリア標準語は存在する模様。現代だとテレビやラジオで普及されますし)


 それにアメリカで南部訛りはアレってよく聞きますが、このように考えていくと外国語レベルで乖離しているのかもしれません。

(しかし、テレビやラジオ、映画などはどうしているんでしょう? 関西みたいな感じで――テキサスローカル局が強いんでしょうか?)


 さらに恐ろしい想像も!

「嗚呼っ! 島津くんとテキサスくん、シチリアくんの三人が言い争いを!」

「………………通訳は何人必要なるんだ、これ?」

「馬鹿なこと言ってる場合じゃっ! 全員が武闘派だ! 同じ檻に入れるな! なに言ってるか判らなくても、とりあえず隔離しろ!」



 まあ、たわ言は適当なところで止めるとして――

 残念ながら『英語以外で楽チンに世界とグローバルコミュニケーション計画』は、頓挫してしまいそうです。

 兄弟言語のフランス語へ逃げると、あっちはあっちで発音地獄ですし。

 もう一つの直系というか、ローマより源流なギリシャ語へ逃げるとしても……あっちはアルファベットではないですし(近くて少ないから覚えやすい?)

 というか、日本語よりマイナーな言語へ逃げてどうする!


 ………………となるとドイツ語?


 ドイツ語も実は、ローマ字読みが通じる言語(というか、どんだけ英語は訛って? 実はブリテンって、ヨーロッパの『薩摩さん』なんじゃ?)

 そして発音も楽な部類で、聞き取ったり読むだけなら非常に慣れやすいそうです。

 また意外にもローマ字ごり押し読みのカタカナ・ドイツ語で、なんとなく理解してくれるほどだとか(これは国民性の問題?)

 さらにアクセントもオートマチックで、『原則として第1母音にアクセント』というもの。

 これは本来の用途に近くて分りやすいかも?

 例えば『私は茶を飲んだ』で例えると――


1、表記乖離がないので『わたしはおちゃをのんだ』と素直に読めばよい


2、そして『原則として第1母音にアクセント』なので――


 ()たしは()ちゃを()んだ


 となり、間を開けずに一気に喋っても、意味の誤解をされにくくなります。

 「強弱アクセントとか、なんだか変な習慣だなぁ」と思っていたとしても、文節を区切るためと知れば、恥ずかしくなくなる……かも?

 また日本語の場合、区切りに一拍入れますが……それがドイツ人にカタカナ・ドイツ語で通じる理由かもしれません。

 つまり――

「こいつ変なアクセントだな。どうしてか強調でなく、文節と文節の間に()を入れてきやがる。でも、意味は理解できるからいいや」

 と思われているのかも!?


 そしてドイツ語は、話者数ランキング世界10位! ヨーロッパに限定すれば1位で、かなりの面積で通じます。

(英語は世界ランキング2位で、日本語は9位。イタリアは21位だが、ぎり通じるフランス語が11位)

 ただ、大学で第二外国語に選んだ人達からは難しいと評価されています。なんでも文法や活用が難しく厳格だとか。ただし、特例は少ないそうです。

 つまり――


 発音が難しく、表記と読みの乖離が激しい英語。ただし、話者数ランキング2位。


 発音は簡単、ローマ字読みも通じる。だが、文法や活用が難しいドイツ語。


 となるのかな? うーん……――


 理系脳ならドイツ語でしょう!


 文法? ようするにルールの把握は、理系が最も得意とするところ! 不条理な特例も少ないそうだし!

 そして表記と読みの乖離が激しく、考えるな感じろが優先される英語は文系向け?(「とにかく慣れろ」で体育会向けとも?)


 ドイツ語を推奨するのと同じ理屈で、スペイン語も悪くないかも?

(ぎりぎりローマ字読みをできなくもなく、発音が簡単。ただし活用は滅茶苦茶多いらしい)

 なんといってもスペイン語圏は広いですし!

(南米のほとんどで通じ、アメリカ人の10%がスペイン系)



 ………………うーん?



 まあ、結局は真面目に英語を勉強した方が早いか!

 もしくは日本人なら日本語!(苦笑)

 いつのまにやら話者数ランキング9位ですから!

 意外と先進国なら通じるのかもですし。


 ()()くしゃは()いこく()()きるように()りたい!


 ……個人的にはドイツ語いいかも。

 ボカロにでもなったつもりになれば、照れずに喋れそうです。


 もしくはラテン語だな!

 キリスト教の尼さんに惚れられたり、古代ローマへタイムスリップしたら困るしね!(苦笑)

総合評価 43pt

評価者数:4人

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文章評価

平均:4.3pt 合計:17pt


ストーリー評価

平均:4pt 合計:16pt

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