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雑記帳  作者: curuss


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AI愚考録 ~馬鹿の試みる、誰にでも解る現在のAI解説

§ 『ディープラーニング』


 さて最近の作者は、AIのことで頭が一杯なのですが……色々と調べたことや考えたことを、書き記しておこうというのが今回のテーマです。

 私的覚え書きでもよいですが、せっかくなので誰かに説明する体でやってみます。

 まず突然に話題となったAIですが、どうしてでしょう?

 色々な要素はあると思いますが、その最たるものは――


 『ディープラーニング』


 と思われます。

 発想そのものは新しいのか分かりませんが、『人間のニューロン(神経細胞)のネットワークを参考にしているそうです。

 専門用語でいうと『アルゴリズム』に分類されるのですが、これでジャンルが分かる人もいるかも?

 なんでも特微量を自己判断できるので、凄い!


 ……それじゃ意味が解らねーよ、ヴぁーか!(某総統並感)


 皆さんもそう思ったことでしょう。作者もそう思いました。

 ザックリ調べた結果、おそらく『特微量≒評価値』なようです。

 評価値なら、やはり最近噂のプロにも勝っちゃう将棋ソフトなんかで、耳にした人もいるんじゃないでしょうか?


 ………………だから?


 うん、これではなんの説明にもなっていないし、説明できてないということは、作者も理解できてない証拠だぁ!(苦笑)

 という訳で、実際に従来型の特微量を使ったAIと、『ディープラーニング』を採用したAIでの違いを、思考実験方式で再現してみましょう。

 まず簡単なイラストを両者に認識させます。

 そのイラストは、中央に大きくて黄色の満月、背景は星一つない夜空、下の方は申し訳程度に野原です。

 さらに能力テストとして「月のイラストであるかどうか?」を問います。


○従来型の特微量を使ったAIの場合

・黄色いものがある  ――――――+5点

・丸いものがある   ――――――+5点

・夜空に浮かんでいる ――――――+5点


 特微量は15点。

 「月のイラストである」かどうかは、特微量が12点を越えたら。この場合は15点なので――


 回答 これは月のイラストである


○『ディープラーニング』を採用したAIの場合

・黄色いものがある  ――『月』『ひよこ』『たんぽぽ』『バター』……

・丸いものがある   ――『月』『お盆』『コイン』『地球』……

・夜空に浮かんでいる ――『月』『星』『地球』『飛行機』『雲』……


 もっとも多く連想されたのは『月』。ゆえに――


 回答 これは月のイラストである。


 大雑把で作者の考えた例ですが、そう間違ってもいないと思います。

※ 本格的にお調べになりたい場合、きちんとした教科書にあたって下さい!


 ただ、従来型には二つほど欠点がありました。

 例えばイラストが三日月だった場合、特微量は10点となってしまいます。

 12点を超えたら「月のイラスト」なので……三日月に変わった瞬間、「それは月のイラストではない」という回答へ。

 いや、「12点を超えたら」という条件がおかしい?

 それか「三日月状のものがあったら+5点」を追加しろ?

 しかし、一つ目ともリンクしますが、それこそ二つ目の問題点に他なりません。

 どんな時に特微量を増減させるか。

 そして増減を何点とするか。

 この二つを決定するのが――


 全て人間の匙加減にして、手作業だった


 のです。

 例えば最近話題のAI将棋とかも、評価値(≒特微量)は人間が、『どの場合』に『何点付ける』か決めています。

 極論でいうのであれば、あれは単なる計算機に過ぎず、戦っている本質は制作者自身とすらいえるかも?

 プロ側に計算機を持たせたら、下手したら圧勝につぐ圧勝すらあり得ます。


 また、この特微量の設定が専門的過ぎ、かつ膨大な作業量となり、それでいて満足できる仕上がりになり難いので――

「まだまだAIは夢物語だな」

 といわれる原因でもあったそうです。


 対して『ディープラーニング』採用型は、ものを認識する能力さえ正しく与えておけば、あとは勝手に判断します。

 さらに優れているのは、本質的な意味で学習可能なことでしょう。

 少なくとも解らないことを解らないと、聞くことはできるでしょうから……教えれば教えただけ、知識は増えていきます。

 そして知識や連想のネットワークが広がると、それは知能へ発展するような?


 で、現在の『ディープラーニング』採用型ですが、思想を理解する。もしくはしているよう振舞える程度には、発達しちゃっています。

 ……最近話題になったAIがナチス支持となった事件も、この『ディープラーニング』採用型によるものでしょうし。

 そりゃ基本的常識(フィルター)なしのままネットでお喋りし続けたら、簡単に極右に染まるってもんです。その辺は若者と同じでしょうし(苦笑)

 ただ、もっと本質的な「それらを噛み砕いて、自分の言葉で発言する」まで、どれほどの隔たりがあるのかは謎です。

 やはり、まだオウム返し的な側面は否めませんし。

 そして従来型との比較だと、ちょうど例とした「月のイラスト認識」みたいなコンテストで、『ディープラーニング』採用型はダブルスコアに近い差を叩き出したとか。

 生まれたばかりなのにトップレベルという、おそろしく革新的な技術といえます。

 総論として、乱暴なのを気にせず言うと……


 いままでのAIは、いわば単なる計算機。どこまでいっても生き物じゃない。

 しかし、最新型は、ほぼ生物!

 いまは単細胞生物レベルに脆弱であっても、その子孫に『考えるプログラムの誕生』を予感させる。


 でしょうか?


§どこで技術特異点(シンギュラリティ)が起こるか?


 作者が思うに、どんなに低脳であろうと、もの凄い愚図、愚鈍の類と判断されようと――


 自己を改良、改善できるAIの誕生が、()()にあたる

 もしくは、確実に達成されるカウントダウンの開始


 だと思います。

 自己改善、改良さえできれば十分です。閃きだとか創造性なんて序盤では無理でしょうし、無用ですらあるでしょう。

 この最初のAIで次の賢いAIを生み、その新しいAIで更なる次世代をと……無限に繰り返せば、いつかは人類の知能を超えたAI誕生――技術特異点(シンギュラリティ)となるはずです。


 また、最初のAI――第一世代のAIも、それほどの知能は必要ありません。

 そのスペックを仮に1mH――一ミリ・ホーキングとしてみましょう。

 このH――ホーキングとは作者のでっち上げた単位で、1Hの知能があれば、人類最高峰レベルなホーキング博士と同等の意味になります。

 1mHは千分の一ですから、0.001Hで……おそらく犬猫レベル?(苦笑)

 この1mHの知能は、人間のプログラマーに例えると、50年ぐらいかけてAIの能力を倍に出来る……としましょう。


「犬猫とかでも生まれて1ヶ月で知能は数倍、10年も経てば数十倍、下手したら数百倍だから……50年もかけて、やっと倍では馬鹿だ」


 などと思ったら、軽く考えすぎている証拠です。これは相等に甘いスタート地点かと、作者は考えているぐらいなんですから!

 とにかくAIは生きていない、生物ではないというのが、猛烈にヤバい!


 まず()()()()()()()()()()例えると、表記しました。

 しかし、AIは人間では――生物ではありません。

 言い換えると……こいつは二十四時間休みなく作業ができます!

 人間が一日8時間としたら、AIは一日二十四時間で三倍のペースということに!


 そしてコンピューターにやらせる作業、特に演算の分野は、CPUの性能が直結します。

 この性能、実は簡単に強化する事が可能です。

 大まかにいってCPUを4基連結させると、倍に近い速度で作業を行えるようになります。

 そして4基連結させたものを、4組連結させると、さらに倍も!

 まあ連結させるだけでロスも発生しますから、無限には繰り返せませんが……この4倍程度の強化なら、それほど無理もなく可能なはずです。


※ ここで使うパソコンは一台数百万円台程度を想定。16台で届くかはともかく、クラスターで四倍程度は控えめといって良いはず


 ここまでの強化で、1mHしかなかったAIが実質12mHに!

 しかし、まだまだ強化手段は残っています!

 人間がよくやるように、複数でやればいいんです!

 一人で研究するより、二人で研究した方が捗るのは当然のことでしょう!

 え? そう都合よく適した研究者は捕まらない?

 そんな訳ありません。だって相手はAI――つまるところ単なるコンピューターなんですから、予算があればいくらだって増やせます!

 これがAI研究で最も警戒されていることで――


 予算さえ続けば、物理的限界がない


 でしょうか?(苦笑)

 ただ、まあ――


 コンピューターが無理なく協力作業できるか不明

 いくらでも増やせるといっても、限度はあるはず


 なんて疑問も生じます。

 ここでは「分担作業ができないという設定も、無制限に可能なのも、どちらにも無理がある」とし、最小倍率の二セットとすることに。

 ……つまり効率は倍(苦笑)

 1+1は2じゃなくて200。10倍だぞ10倍!

 ……というよりも『ゆで算』!?

 最初から計算しなおすと、3倍の4倍の2倍なので――


 なんと24倍!


 これを50年で割ると2.0833……

 まあ約2年です! なんと、たったの2年で第二世代が完成することに!

 第二世代でも同じ事ができますから、さらに2年後は4倍! というか……2年ごとに倍々ゲームの開始!


   0  第一世代   1  擬似  12

 二年後   二     2      24

 四年後   三     4      48

 六年後   四     8      96

 八年後   五    16     192 

 十年後   六    32     384

十二年後   七    64     768

十四年後   八   128    1536

十六年後   九   256    3072

十八年後   十   512    6144

二十年後   十一 1024   12288


 ※ 単位はmH


 なんと十三年後付近で、擬似的に1Hを超えるAIが!

 二十年後には正真正銘に1Hを超える、真の意味で人類を超越した知性の誕生!?


 が、まだまだ! 倍プッシュだ!

 この計算、純粋な計算機としてのコンピューターの発展を考慮してません。

 ほぼ同じ倍々ゲームな『ムーアの法則』という予測があり「おおよそ18ヶ月ごとに性能が倍になる」というのがあります。

 ……そしてこの予測、提唱された1965年からハズレたことがありません!

 さらに2016年の現在、少なくとも後3回は無理なく続くとか。

 これは量子コンピューターなどの、革命的発明がなくともです(内訳:あと二回は、集積回路を発展させれそうだから。残る一回は他の部品類の発展を加味)

 つまり、倍の倍の倍だから……8倍。

 上記の表は、さらなる加速が予測され……すでに実用段階に入ったと噂されている量子コンピューターまで考慮すると、もの凄く近い将来の話に!?

 ちなみに定説のX年――技術特異点(シンギュラリティ)は2045年の予想ですが……このスケジュールだと、第一世代を2025年に完成させればOKです。


 でも、コンピューターに研究させる技術なんて開発されてないだろ?


 などと仰りたいでしょうが、駄目! 時、すでにおすし!

 どうも研究者の研究技術を競うコンベンションというのがあるそうなのですが、とあるチームがAIを利用して――


 それなりに良い成績を修めてしまったとか!(驚)


 もうコンピューターだけ――は、まだ無理でも、人間と二人三脚程度なら可能な状況。

 上記の表も初期の何世代かは人間の手助けは要りそうですが、逆にいえば手助けだけで足りるという。

 というか二十年後の部分なんて、本当に酷いです。

 数千万払うとホーキング博士クラスの研究者を、ダース単位で雇用できるんですから……誰でもマンハッタン計画時代へ突入!?(驚)

 あらゆる分野でマンハッタン計画並の規模で研究を進めれば、あっという間に完成も……というよりAI研究をさらに十年も進めると、意味不明レベルに高度な知能を持ったAIが生まれたり!?

 もう、これ訳わかんねえな?


 何かの折に完全なアンドロイドは今世紀中と予測しましたが、以上の流れからの結論です。

 2045年の段階では、1H級AIは主要国の最高機密となるでしょうが……世界中に広まるのは、遅いか早いかに過ぎないでしょう。

 すぐに非常に低予算で、1H級AIが氾濫するはずです。

 もう、あらゆる研究はホーキング級の天才が何個師団も集まって、不眠不休で考えてくれるでしょう!

 そして完全なアンドロイド、恒星間航行も可能なエンジンの実用化、安全な常温核融合と……ありとあらゆる分野が発達するはずですし、避けようもありません。

 どこかがAI開発に成功すれば終わりですし、おそらくこのレースは決定的で、最後の勝者を決めるものとなるでしょう。やらない理由が見当たりません。

 突然に日本政府が騒ぎ出したのも、至極当然かも!?


§  別解


 客観的に見て作者の予想は、非常に一般的だと思います。

 ……もしくは、やや遅めなタイムスケジュール?

 やはり『ムーアの法則』を目の当たりにしてしまった分だけ「AIも似たような速度になるのでは」と大多数に警戒されているのでしょう。

 そこへもってきて、『ディープラーニング』採用型の隆盛もありましたし。

 うろ覚えですけど「アイデアそのものは昔からあったけど、コンピューターの処理能力が追いつかなかった」が、いままで不可能だった理由で、その辺のやり繰りに成功した……のかな?

 つまり、どこまでいけるのかは未知数のはずです。

 なので――


「確かに発展したし、悪くはないけど……技術特異点(シンギュラリティ)へ一直線かというと、そうでもなかったぜ。あと一つ二つ大発見が必要だな」


 で止まり、現状のまま十年や二十年は過ぎる可能性もあります。

 他にも――


「AIにAI研究させれるようになったけど、倍々ゲームなんてとてもとても。とりあえず積み上げ続けるのが精一杯かな。この分だと技術特異点(シンギュラリティ)は……今世紀中に達成できたら御の字?」


 なんて可能性もあります。

 これが最も地に足が着いているかな?

 倍々ゲームの最速革命を警戒しつつ、緩やかに変わっていくのを眺めるのが吉?


 うーん……なかなか未来は読みきれません!

 ただ、そんなに悲観はしてなかったり。

 どうなるにしろ、変化は緩やかに……それなりに楽しめながら進むと思ってます。


§ 感想


 しかし、実質的な不老不死や星間航行、電脳化、実用レベルの擬体、再生医療……それら全てのSF技術を抑え、真っ先にAIが完成しそうというのは……非常に驚かされます。

 次はメンテナンスフリーな全自動野菜工場とか、その手の機械管理に向いた第一次産業成立が、世界の激変するタイミングかなぁ?


 また思ったのですが、AIの発展で将棋や囲碁、チェスのプロは廃れるかも?

 プロが強い弱いの問題ではありません。

 この手のゲームで最良の対戦相手とは『全身全霊を出し尽くしてギリギリ勝てるような、自分とほぼ同等だけど、僅かに弱い相手』だと思います。

 そして非常に高度なAIが安価に入手できる場合、個人に特化した対戦相手を演じられるでしょう。

 常に限界ギリギリ! だけど最後には見事に勝てる!

 ……どころか、出掛ける二時間前に始めたら、きっちり五分前にピッタリ勝負が終わる。なんて神業を見せるかも!?(苦笑)

 その時、はたして他の()()()遊ぶゲームに、意味は見出されるのでしょうか?

 仮に将棋が大好きでも……AIとの勝負で満足できちゃいそうな?


 またホーキング級AIが生まれずとも、ある程度の性能を得た場合、それに『従来型の特微量を使ったAI』を作らせるとかも?

 そうなると擬似AIも高品質なものとなるでしょう。

 例えば……全然コンピューターが馬鹿じゃないシミュレーションゲームとか?(苦笑)


 そしてAIが人間の仕事を奪う……なんて言われてますが、今世紀中は微妙?

 しばらくは全従業員が、会社のAIに管理される時代かも。

 何らかの端末を持たされ、ありとあらゆる指示をAIが下すみたいな?

 それはコンビニの店員から建築現場、工場、営業、事務職と……ありとあらゆる仕事がです。

 いきなりロボット化するくらいなら、いまいる従業員をロボット化した方が早い?

 AIには新入社員教育から、社員管理まで、中間管理職業務を全て任せて?

 最終的にはAIの忠告に従って、順次無人化できる部分を切り替える?

 そういった緩やかな変革と共に、ベーシックインカムへと社会へ?


 ……こうなってくると国の人口って増える必要あるのでしょうか?

 少なくとも、もはや人口ブーストは発生しないような?

 というかクローニングやらアンチエイジング、ベーシックインカムで、嫌でも出生率は増えるんだけど……政治家さんは判っているのかな!?(苦笑)

 いま人口が増えてる国は、将来への負債を抱えちゃいそうだし?


 そして創作の分野も大打撃となるでしょう。

 例えば漫画などは、最初にイラストを何枚か描くだけで『自分のタッチ』を登録完了。もちろん実際より上手く調整も可能です。

 あとは口頭でストーリーを説明したら、ほぼリアルタイムの速度で作画。

 それを叩き台に好みを述べ続けると、自動的に書き直される。

 もちろんAIは敏腕編集も兼ね、漫画のセオリーや文法を守るようにアドバイス。

 辻褄が合わなかったり、アイデアに詰まったとしても、相談はバッチリ。

 当然にアシスタント業務も!

 こうなると価値は、どれだけ面白いかに尽きる訳ですが……その分野もAIは参入できるという。ラノベや小説では、もはや来るべき明日の問題ですし!(泣)

 原作・AI、作画・AIすら?

 ……なんだか写真の発展と絵画芸術みたいな関係性が!(苦笑)

 それどころか個人の好みを知り尽くしたAIに、自分専用の漫画を描かせる手も?

 どんなにアレでも、読む時点の自分にジャストミートすれば名作になる訳ですし。

 ………………うーん?

 誰が作るかはともかく、メジャー路線だけは生き残るかな?

 メジャー作品でなければ、他人と共有する欲求は満たせませんし。

 でも、逆に……それの不要なジャンルは廃れきるかも。

 例えばエロ漫画なんて……自分の需要だけ満たしてくれれば、誰かと分かち合う必要はないですし?(苦笑)

 自分の性癖、好みのタッチ、受け入れ可能なストーリー展開……それらが必ず守られ、無限に生成されるエロ漫画!

 もしエロ漫画が嫌いならアニメやAV、官能小説、グラビアへも変換可能!

 ……エンドコンテンツかも。

 また、お亡くなりになった先生に作品の続きをお願いすることも可能!?

 例えば手塚治先生です。

 あれだけの作品数があり、作品以外の言動も記録されている訳ですから……擬似的な人格をAIに再現させることも!?

 つまり、あの『火の鳥』の結末が!?

 ………………そこまで考えたところで、漫画の将来が判ってしまったかもしれません。

 おそらく手塚治AIは作られるでしょう。

 そのAIに時代にマッチしたマーケティングと技術的進歩、さらに長期戦略も練らせれば……新時代の一線級AI――手塚治先生の個性を真似つつ、貪欲に売り上げを狙う怪物の完成です。

 このコンセプトはかなり広範囲で可能でしょうから……冨樫義博AIだの、尾田栄一郎AIだのが乱立する!?

 おお、『ワンピース』も『HUNTER×HUNTER』も完結は約束されるのか!

 ………………じゃなかった。なんだか悲しい展望ではあります。

 いわゆる天才をAIに模倣させ、そこへ完璧な商売ロジックやマーケティング結果を加えれば、高い確率で勝利するでしょう。

 ……また厳密にいうと打率は問題ではありません。

 似たようなAIに試させ続ければ良いのですし、その手法は商業誌では標準的ですらあります。

 さらに模倣するべき天才は沢山いますし、何人か合体させたキメラだって可能です。

 そうやって一定数のAIを確保すれば、もう新しい作者は不要に?

 少なくとも新しく頭角を示すには、かなりの才能を要求されそうです。


 まあ、この予想が正しいとして、2045年に技術特異点(シンギュラリティ)が起きたとしても、成立するのは今世紀末、下手したら次の世紀……かな?

 人間側で対策しておくまで、あと84年の猶予があります!

 ……これから生まれる皆さん、頑張ってください!(苦笑) ちょっと作者は、寿命が持ちそうもありません!


 これで落ちたと信じてッ! ………………どっとはらい。


※ かなり浅い勉強で書いてしまいました。決して鵜呑みにはなされず、必ずご自分で調べなおすことを、強く推奨します。


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