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雑記帳  作者: curuss
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没ネタ晒し?

 リア充爆発しろ!


 ということで、書きため休みをとって九日なのですが……予想通り一文字も進んでない! ……いや、書く以外の作業はしているんですけどね、一応。別の作品もチョボチョボと書き進めていたりも。

 ……まあ、漫画や小説も読んでましたが。


 そんな色々やろうぜ状態でしたが……コーヒーを飲もうとしたり、カレーを食べようとしたりもしてました。

 カレーの方は資料を集めたのが結構前だったので、再検討程度ではあります。

 結論から言うと、おそらくカレーは作れる。作れるが、しかし……いまいち物語になりそうも無いんですよね(苦笑)

 カレーを構成――念のために言うと日本式カレーです――する必要最低限のスパイスは四つだけです。

 余談ですが、この調査の段階で、『生姜』がヨーロッパでは長らく栽培されなかった事実を入手。国家規模でプラントハンターを阻んでいたそうです。

 つまり、全ては輸入品でした。どうやら、胡椒よりは安い程度の高級品みたいです。

 話を戻すと、四つのうち一品だけ中世ヨーロッパでは入手が難しい。

 これは入手困難と思われたのですが……まずは亜種を含め、現存する全種類の原産地の調査開始。

 なんと、ありました! やや疑わしいですが、二品種ほどそれなりに近くにあります!

 そのレア食材は中東地域とインド地域の中間点でも自生しているらしいのですが……いまいち来歴がハッキリしないんですよね。

 これは自生原種なのか、それとも外来種だったのか?

 外来種の大半はプラントハンターが盗んできたものばかりらしいです。広義の意味で言えば、コロンブスなんかもプラントハンターの一種でしょう。メイン目的は胡椒だったんですから。

 プラントハントが国家事業だった時代のことは、内緒のことが多すぎます。

 まあ、考えてみれば当然のことで……首尾よく盗んだ植物は、同時に守るべき秘密となる訳ですから。

 それに盗まれた相手にとっては、相手が確保した植物を畑ごと根絶やしにしてでも取り返したいでしょう。そこでしばらく秘密のうちに栽培を続け「いやー……なんか探したら似たようなのあったんだよね」と地元の植物と来歴を装うそうです。

 そうなると来歴なんて判らないですよね。


 しかし、調べれば調べるほど、『人間は自分の土地で取れない食べ物が大好き』と感じます。むしろプラントハンターは小説のテーマとして手頃かもしれません。

 肝となるキー食材をたまたま見つける物語となるのですが……それ用のアイデアも考えたのですが……いまいち感が拭えず。


 そう、作者もようやく「思いつきをそのまま作品にしてはいけない」と学んだのです!


 そこでコーヒーでも飲んで落ち着こうと思ったのが良くなかった。

 作者はお茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーの全てを飲むんですが……これって完全にカフェイン中毒ですよね?

 コーヒーの代用品にたんぽぽコーヒーがありますが、あれはたぶん、ハーブティーより我慢できる程度なんじゃないかと思っています。もし作者が中世ヨーロッパに行ったら、すぐにカフェインが恋しくなることでしょう。

「あれ? でも……中世ヨーロッパにカフェインを含有した食品って無いのかな? というか、なんとかしてカフェインを入手して……たんぽぽコーヒーにでも混ぜればいいんじゃない?」

 なんて、馬鹿な発想をしてしまいました。

 早速、カフェインを含有している食材のチェック。世界にはおおよそ四十種類ほどのカフェインを生成する植物があるようなのですが……ヨーロッパ原種は無い! いや、探せばあるのかもしれませんが、少なくとも作者の調査では発見できず。カフェインの摘出は比較的楽な作業の様なのですが、残念なことです。

 しかし、その過程で新しい発見!

 この世には『合成カフェイン』というものがある!

 つまり――


 食材が手に入らないなら、合成してしまえば良いじゃない。


 な、訳です。

 まずは合成カフェインの原材料の調査。

 どうやら『尿素』が原材料のようです。尿素を化学的に二回ほど変化させて合成カフェインにする模様。


 ……尿素です。

 確か作者の記憶だと、尿素は生き物の尿に含まれているし、家畜の尿などから摘出可能、そこから生産していた時代もあったはずです。

 しかし……結局はおしっこですよ?

 いや……これは伝説の王道ネタ……『エルフの黄金水』をやれっていう神の啓示!?


 調べてみたら、完全に合成可能な物質とのこと。

 それどころか世界で初めて合成された有機化合物であり、化学の金字塔的な発見だったそうです。

 色々と難しい説明がありましたが、シアン酸アンモニウム水溶液を60℃で加熱すると尿素が合成できるとのこと。

 よし、シアン酸アンモニウムが入手できれば、おしっこを原材料にする上級者すぎる主人公は回避できるようです!



 なになに……シアン酸アンモニウムはアンモニアとシアン酸を反応させる?

 つまり、アンモニアとシアン酸を入手すればいいんだな!

 シアン酸の作り方はっと………………後にしよう!

 やはり、物理選択は間違ってたな……化学の方が実生活で役に立つ……。


 気を取り直して、アンモニアの入手を考えよう!

 なになに……水素と窒素を鉄触媒に20気圧下、500℃で反応?

 いやいや……そんな環境はさすがに、いんちきチーターでも無理だろ。もう少し原始的な方法で……塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を過熱すると、塩化カルシウムとアンモニア水が得られる? おお、実験風景の写真もある! ただ混ぜて暖めているだけだ!

 生産物もアンモニア水と固形物の塩化カルシウムだけ! それは濾し取れば分離できるってことだな!

 アンモニア水を過熱すれば水と気体のアンモニアに分離できるし、純粋なアンモニアの入手は可能ってわけだ!

 それに水酸化カルシウムは、いくらお馬鹿な作者でも知っている! みんな大好き石灰シリーズ! 石鹸製作や肥料製作でお馴染みのアレだ! 要するに貝殻!

 よし、あとは塩化アンモニウムだな!

 って、塩化アンモニウムはヨーロッパで出土しているじゃない!

 そもそも『アンモ』の『塩』でアンモニウム?

 というか、北欧では塩化アンモニウムを食用している?

 ものすごくありふれている!?


 ……気を取り直してシアン酸に戻ろう。

 それが手に入ればシアン酸アンモニウムが手に入り、尿素合成まで可能になる。

 ………………無理だな。説明文の半分以上が理解できない。

 結局、シアン酸ってなんなんだよ!

 うーん……困ったな……そもそも、欲しいのは尿素じゃないんだよな。尿素を『何かして』得られるメチルアミンが欲しいんだよな。

 その何かする工程も調べたいし……こまったな……ん!?


 ホルムアルデヒドと塩化アンモニウムの反応でもメチルアミンは得られる!?


 ……尿素いらないじゃん。ショートカットしたほうが早いじゃん。

 気を取り直してホルムアルデヒドの調査。

 ようするにホルマリン溶液! 確か古代エジプトで確立していたような? どちらにせよ、木酸酢(酢酸)なので入手可能。


 ホルムアルデヒドと塩化アンモニウムの反応ということは……液体である木酸酢に固体である塩化アンモニウムをぶっこめば良いとなるのかな? これは原始的で良い!

 ……生産物がメチルアミンと塩酸、水なのが気になるけど。

 メチルアミンは常温で気体、塩酸と水は液体だから……ガスとして発生する? メチルアミンの確保が難しくなりそうだけど……空気より僅かに重い様だから、なんとか捕まえることは可能なのかな?

 それに、これって……塩酸水溶液の大量生産方法でもあるんじゃないの?

 塩酸って大量生産できても都合よくないのかな?


 まあ、いいや!

 とりあえずメチルアミン、もしくはメチルアミン水溶液(水に溶けることは溶けるらしい)の確保は可能となった! これは発生したガスを適当な管で水の中に突っ込めば良いはず。

 ……純水の確保も考えておくべき?


 次にメチルアミンを『何かして』テオフィリンへ変化。

 この工程が謎(苦笑)

 テオフィリンはカカオの親戚らしいけど、もうかなり近いところ?

 テオフィリンを『メチル化』させると純粋な合成カフェインの完成。

 ……なんだよ、メチル化って!



 現状、ここまでが作者の限界です。

 カフェインの全合成そのものは、高校の実験室レベルの器具で可能な範囲と推測しています。E・フィッシャーが成功したのは1800年代後半でしょうし。

 こちら方面での調査では『6-アミノ-1,3-ジアルキル-5-ニトロソウラシル』という摩訶不思議な物が登場。

 これの原材料が『6-アミノ-1,3-ジアルキルウラシル』と亜鉛酸ナトリウム。

 『6-アミノ-1,3-ジアルキルウラシル』の作り方は解りません。

 作者も書いててさっぱりです。

 実験にはなぜか『亜鉛』と『ギ酸』が登場。

 ギ酸はメタノール(木酢液の蒸留で入手可能)と一酸化炭素からギ酸メチル。ギ酸メチルを加水分解(ようするに水を加える?)でギ酸を生成可能となります。

 『6-アミノ-1,3-ジアルキル-5-ニトロソウラシル』に塩化アンモニウムと水を加えたものを加熱しながら少しずつ亜鉛を加え、ろ過した物にギ酸を加えると『何だか判らないもの』(おそらく『6-アミノ-1,3-ジメチル-5-ホルミルアミノウラシル』と呼ばれている)となります。

 『何だか判らないもの』に水酸化ナトリウム(消石灰と重曹から作れる模様)を加えるとテオフィリンの完成……だそうです。


 これが「メチルアミンを『何かして』テオフィリンへ変化」の内容なのでしょうか!?

 でもまだ「テオフィリンを『メチル化』させる」が残っている!?


 ……とにかく、大半の原材料は入手可能。実験道具も現地で製作可能レベルと思えます。

 おそらく、化学に明るい人なら正しい手順が解るんじゃないかな?

 時間はかかるけど、作者でもでっち上げることはできる?


 では、『異世界でコーヒーを飲もう!』を書いちゃうか!?

 やっちゃうか!?


 無いな!(苦笑)

 典型的な、本編より事前調査の方が面白いパターンじゃないでしょうか!?(笑)


 常々考えていたのですが、「転生なり異世界召喚なりで中世ヨーロッパにいく」のが強烈な罰ゲームにしか思えません。

 ヨーロッパ地方はほんと……調べれば調べるほど何にも無い!

 旧ローマ版図はまだマシ。まかり間違ってイングランドや北ヨーロッパに飛ばされた日には……刑罰レベルにしか思えない!

 というか、ユーラシラ、アジア、アフリカの三大陸が強烈に罰ゲームですね。選べるならアメリカ大陸。それもできたら南よりがベターでしょう。

 アメリカ大陸には何でも自生してます。米、麦、芋、トマト……。特に米は素晴らしい。流石にジャポニカ種はありませんが、近い種類のジャバニカ種がありますから!

 米が自生してたら麹問題は即解決。大豆は絶望的ですが、麹さえあれば適当に代用品も……醤油も味噌も作れるはずです。

 お茶やコーヒー豆は微妙だったきがしますが、代用品となるカフェイン含有植物はあります。合成の必要なし!

 それに現地の住人もモンゴロイドでしょうから、違和感も少ないでしょうし……キリスト教よりは宗教観が近いでしょう。


 ……いま書いたら『異世界でアメリカ大陸へ移住しよう!』になりますね(苦笑)


 まあ、いいか!

 思考実験というか、色々と調査してて面白いことをたくさん拾えたし、これはこれでよしとするかな!

 ……って、こんなことしているから書きためが進まないんだぁ!

 ――進まないんだぁ!

 ――だぁ!


 ……部屋に絶叫が響き渡っておしまい。

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