巻ノ五十 ミートな彼女はプレイボーイ
そんなこんなで、五人は洞窟を疾走していた。
ちなみに洞窟の穴一杯の大きさの岩が転がってくるという、超ありがちな展開である。
「な、なんだあれ!?」
「岩に決まってるじゃない。見て分からないの?死ねば。死ねばいいのよ」
「なんで今回は辛口チューハイなんですの!?」
「oh~!japanの文化をこんなにマヂカで体験できるなんてぇ~。私はオヤフコウモノですね!」
「意味分かんなインデックス!」
ちなみにマリーベル様は、PKにより飛びながら逃げているので、全く疲れた様子はない。ちなみにグリーン先生も同様だ。ヴェルカラとハミルトンは普通に走っているが、全く疲れていない上全く追いつかれそうにない。マイクだけが慟哭しながら走り続けている。…いや、さっきインデックスとか意味不明なこと普通に口走ってたとか突っ込まないでください。作者からのお願いです。
「どうでもいいけど、私走るの飽きたわ」
お前は走ってないだろうぅぅぅううううううううううううううううううう!!!!
四人は同時に思ったが、もちろん賢明なる彼らは口に出すなんて愚行を犯すことはなかった。(なんか今日の文体カッコイイなぁうふ)
ドベッ!
作者の頭上にタライが落ちてきた。
「イラつくこと口走ってんじゃないわよ」
…はい。すいません。
作者は素直に謝ることができる、素敵な女の子なのである☆
デベシャリぃぃ。
なぜか、マイクが潰れた。
「なんでんでんむしぃぃいいいい」
「むしろお前が叫べるのがなんでだよ」
冷静すぎるヴェルカラである。
そこで、マリーベルはふいにニヤリと笑った。その艶然なほほ笑みにより、太陽が落下した。世界は火の海に包まれた。まぁ三秒後には元通りだ。これを『三秒ラノベの法則』と呼ぶ。テストに出るからマークするべし。
ちなみにだが、『ラノベ黄金の3大法則』というものもある。どんなものかと言うと、1主人公はなぜか女装orコスプレをさせられる。2主人公はなぜか賭け事に強い。3主人公はなんだかんだモテモテである。という超分かりやすくてありがちな法則だ。良かったら覚えておいてね☆
で、なんだっけ?太陽落ちたんだっけ?あれ三秒たったから元通りか。どうでもいいね。はい。
「作者どん投げやりイカね」
「飽きたわ」
マリーベル様の玲瓏な声音が響いた瞬間。転がっていた岩が肥大化して、リアルダビデ像になった。ちなみに、岩が大きいので五人は股の真下だ☆
「う、うををぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ヴェルカラも慟哭した。人としての自我が弾け飛び、彼の背中からは羽が生えた。
「oh~。ハエタンですねぇ」
「ミス・グリーン。それは『ハエタン』という1つの名前なのか『生えた』という動詞なのか、どちらかしら?」
「oh…japaneseはvery very veryデスね」
「結局veryなんなのか、激しく気になるんですの……」
とかどうでもいいこと書いていたが、作者はふいに全話でこの話で服装の描写をすると言っていたのを思い出した。
マリーベルは、作者のやりたいことを察するとパチンの指を鳴らした。瞬間、岩の動きがピタリと止まる。
「みんなー。作者が服装描写したいらしいから一列に並んで頂戴」
マリーベル様の言葉に、四人はすぐさま応じた。マリーベル、マイク、ヴェルカラ、グリーン先生、という背の順で並ぶ。え?グリーン先生の方が大きいのかって?知らんわ、そんなもん。深く考えてないんだから。
で、えーと?
描写、描写。…えーゴホン。
まず始めにハミルトン。
えーハミタンは、飴玉みたいに真ん丸の拳大で真っ赤な髪飾りをしていてツインテール。……そ、それで。
作者も若干戸惑ったが、マリーベル様からGOサインが出ているのでゴクリと唾を飲む。
ハミルトンは、根雪のように穢れない白い肌に、ワイシャツだけを着用している。…うん。ボタンを占めていないので、大事なところがチラチラ覗いている。むしろなんでこんなけ走って、チラチラしか見えないかの方が分からない。ちなみにニーハイをはいている。……いや、可愛いけど。
ハミルトンは真っ赤な顔で目を俯けている。いや、ヤバい。超犯罪だ。マリーベル様は満足気に頷いている。
――まぁ、気を取り直して次に行こう。 作者はちょっと(結構)遠い目をした。
えーと、それで…次はマイクか。………………マイクぅぅううううううううううううううううううううううううううううう!?!?!?!?!?!?!?!?
「何叫んでるのよ。黙らないと目玉外界に晒したまま固定するわよ」
あ、ははははい!!すいません。(ゴクリ)
マイクは艶々の金髪に、鈴付きの真っ赤なリボンをしていた。多分シルクだろう。かなり上質そうに見える。
そして『・』な目はそのままに、額には立派なサークレットを輝かせている。…うん。まぁそこまではいいとしよう(いいのか…?)
だが…なんというか……。彼は某竜騎士団の、少女趣味全開のヒラヒラフリフリで、サービス精神旺盛な制服を着用していた。…までもいいのだが(おいおいおい)
彼は割れた腹筋が見える所まで、制服をずり下げていた。ピンクな乳首がまりみえさ☆きゃ♡
そして今にもフライアフェイしそうなほど、巨大なリボンが背中を覆っている。ちなみにこれはショッキングピンクだ。
(あの…マリーベル様?もうマイクこんなもんでいいです?)ひそひそ
(しょうがないわね。許してやるわよ)
うん。えー…で、次はヴェルカラか。
じゃあまあさらっと。
こいつはぁー艶々の黒髪を1つにまとめて。で、あれだ着物着てる。うん。終わり。
「真面目にかけぇえぇえええええ」
ヴェルカラが吠えた。
だが普通に美形が着物を着ているだけ、という面白くもなんともない服装なので、そう時間をとる気も起きない。まぁいいだろう。以下イラスト参照。↓(描きたかっただけデス。by作者2)
で、グリーン先生。
彼女は教師にあるまじき格好をしていた。
だいたんな露出。胸の辺りまでしかない上衣は体型を強調するように身体のラインにぴったりと沿い、袖はなく首からかけるような作りになっている。
一応二の腕から手袋をしているが、人差し指にひっかけるようなその作りも、なんだか卑猥なことこの上ない。ちなみにむき出しの谷間にネクタイがかかっている。
さらに丈が10数センチほどしかないミニスカートを着ていて、形事態もお腹を大きく出すような形状になっている。そこから出たチェーンで、太ももの上方までもあるブーツが繋がれていた。ちなみに全て黒で統一されている。
「私がショゾクしている、美少女特攻隊のセーフクデース」
「なんだかミス・グリーンが一番生々しくて怖いわね…」
呆れるマリーベル様を放置して、グリーン先生は美少女特攻隊の決めポーズ(ブリッチ)をしている。
最後にマリーベル様は、作者なんかじゃ書き表せない神々しい姿をしている。詳しくは上のイラスト参照です☆
と、大体服装描写も終わった所でふいに音楽が鳴り響いた。
チャ~ラ~ラ~ラ~ラ~ララ~チャララ~ララ~ラ(セイラー服をなんちゃらより参照)
「な、何ですのこの微妙に生々しい歌詞の音楽は」
ハミルトンが訝し気な目で辺りを見渡した。すると、洞窟から一瞬でワープして別の場所に転移する。
「作者2、登☆場!」
沈黙。もう世界が佳奈に飲み込まれたかと思うほどの沈黙。はい。スンマセン。
だっちゅーの☆
ドゲエン。作者はマイクと合体した。
まああれだ。これもなんか上の方で説明していた『ラノベ三秒の法則』とかいうやつであっという間に元通り…
…………。
あれ、元に戻らない…
「ど、どうなってルクセンブルクってどこだっけええええええええ!?」
マイク、作者共に錯乱中。なにせ作者がマイクと合体してしまったのだ。あ、合体って卑猥な意味の方ではないよ!?
まあ、困った時にはあれだ。せーの
「助けてマリーベル様ああああああああああああ」
すると、マリーベルは超面倒くさそうにマイク+作者(マイ作)を一瞥した。
「バカおっしゃい。人を便利屋みたいにしないで。私は常に自分にメリットがある行動しかしないから」
そ、そんなあああああああ!!困るよぉ、このままじゃ。
「リソソームとリボソーム」
「は?唐突に何を言っていらっしゃるのヴェルたん」
「なんか作者1が覚えたいらしーぜ。しばし付き合ってやれ。あと作者だからってキモい呼び方すんな」
「えー可愛いのに、ヴェルたんって」
「…(イラッ)」
「oh!リソソームと言えばアレですネー、タンパク質を消化するヤツですネー」
おお、毎回だがグリーン先生の博識ぶりには驚くな。
「リソソームはサラシコに塩酸を加えるとできるんですのよ、このくらい一般常識ですわ」
ハミルトンが可愛らしく胸を張って答える。ワイシャツが全開なのは、ウン。突っ込まないようにしておこう。
というか作者2(あれ、マイクと合体してるからマイ作だっけ。面倒だなぁ)はサラシコってヤツが分からないんだが。
「サラシコ!?何だか卑猥な響きだぜ」
例によって例のごとくヴェルカラが反応した。あーもうなんか文字打つの面倒になってきたな。
「サラシコ…サラシコ……シコ……コ…むふ」
ヴェルカラは何やら卑猥な手つきでマイ作に接近しはじめた。やめろ、よるな変態!
「おおおおおいどんの股のサラシコは小ぶりだと狙いを定めてパッチン!」
なんだ、股のサラシコって!誰かサラシコの正しい説明をしとくれ!
「ふふふ…そーいえば俺最近なんかマトモじゃん、ここはもう一回『卑猥キャラ』というキャラ付けをするためにマイクと…」
やめろぉ!今コイツは『マイ作』なんだぞ!私いるのfogetしないでくだサイ!
「ふはは、問答無用だ!お前のサラシコは俺が頂く!!」
「サラシコ=そういうモノになっちゃってるよ!うわ来んなあっちいけえ!!」
そんなマイ作とヴェルたんのやりとりをこれまで無言で見つめていたマリーベル様だったが、唐突にパチンと指を鳴らした。
すると、作者は綺麗にマイクから引き剝がされた。やがて音もなく溶けると空気中に霧散する。
た、助かった…さすがマリーベル様…
「勘違いするんじゃないわよ。あのままだと私たちの冒険にも影響が出る可能性があったのよ」
おお、ツンデレ。果てしなくカワイイな。
「oh?TUNDEREとは何ですカー?」
な、なんと!超絶股間にアンコ美人爆裂博識グリーン先生が質問した!
「TUNDEREは病名なんだヨキマキテレフォン」
「ohー?」
「犯罪者や囚人に多い病気らシイタケマイタケエリンギキノコ」
「ストレスがかかりすぎたり、生活習慣が狂ったりすると発症する病気ね。発症の特徴は、前頭葉から股間が生えてくるという恐ろしい病気よ」
「oh!それはveryハゲシイね!」
「生えてきた股間はだんだん肥大化していき、最後には股間に全身を飲み込まれてしまうの。ちなみに今のところ特効薬は開発されていないわ」
「oh……」
ブローン先生じゃなくってグリーン先生は背筋を震わせた。ヴェルカラは股間という単語が出た瞬間ハッスルして1人で柔道の『けさ固め』をやっている。
「最近、ツンデレは大人に限らず少年少女にも多いらしいわ。自分の股間が頭から生えている、という羞恥に耐えきれず自殺を図る人も少なくないのよ」
グリーン先生は神妙な顔つきで黙った。よほどTUNDEREが衝撃的だったのだろう。しかし誰も突っ込む人がいない。
てゆーか冒険はどうした。ダンジョンはどうなった。
「大丈夫ネー、姫はさっきどっかのboyがhelpしたらしいネー」
らしいって…作者が飽きてきたからって展開早すぎだろ。
「なんだか、おいどん眠くなってきタライの落下で意気消沈」
「おお、じゃあ俺と寝ようぜ…ふふ…」
「おいどんはとってもボーイミーツガールなんだネバネバグチグチドッスンコ」
こうして、ヴェルたんはマイクを伴って光り輝くベッドが置かれた神殿へと消えていった。
頑張ったね!