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巻ノ四十四 ピクルスとブッポウソウと秘密の鍵

…まあ、なんだかんだでハミルトンとマリーベルは光の世界へと導かれた。


そして天井に開いた穴から帰ってきた時、2人は何だか妙にテカテカしていた。(デジャヴだ)

つやつやぷるりんこな2人を見るなり、ヴェルカラは興奮した様子でリンボーダンスを踊り始めた。


「ヤッたのか!?ヤッたんだな!?」

床から五センチ先に設置された棒を器用にくぐりぬけるヴェルカラ。バックミュージックは『思いでがいっぱい』である。

ちなみにヴェルカラによれば、『俺、首の関節以外はほとんど外せるんだ☆』だそうだ。どうやら腰の関節を外してリンボーダンスしているらしい。そこまでリンボーダンスがしたいのか。


マリーベル様はそんなヴェルカラを腰ごと砕いた。上半身だけになったヴェルカラはきょとんとした表情で辺りを見渡す。

「おい?なんか俺の目線低くね?分かったことは、下から見たハミルトンはパンティーをはいていないということくらいだぜ」


ハミルトンは無駄だと分かっていても反射的にレースを押さえた。どうやら光の世界で脱がされたらしい。

――男と女の、行為の場面だ。

――体温を伝え合っている。


「あーあれよ、まあとりあえず貴方には今下半身がないのよ。私が砕いたから」

「なっなにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!?」


アッチョンブリケー。ヴェルカラはわたわたと腰を這わせる。


「か、下半身がない…だと…?ということは【青少年に支障をきたす場合がありますので一部音声を乱しております】ができないじゃねぇかあああああ」

「知らないわよ、そっちの都合でしょう?」


ハッ、と髪をかきあげるオ・ト・ナなマリーベル様にその場にいた全員が拍手した。


「oh!ようはsexがcan,tということデスねー」

「グリーン先生ッ!!伏字にした意味ないじゃないのおおおおおおおお空気読みなさいいいいいいいいいいいいいいいい」

「空気を読む、というのはーjapanese特有のcaltureデスからーワタシには理解しかねマスーsex」

「明らか面白がっていますわこの外人野郎!」

「ぷぷーsex」

「死ねえええええええええええええええええええええええええええええええええ」

「というか今この物語を書いている作者2の精神年齢の低さに感服するわ」

「うん」


とりあえずマリーベルの一言に皆無言の同意だ。まじかるわんだーリセーット☆…よし。まあ、これですべてがリセットされた。

さみしんぼおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

「どんなリセット音だよ」


とりあえず、ヴェルカラ(腰もちゃんと戻った)は次の心霊スポットに向かうべく、先ほどの本を取り出してパラパラとページをめくる。

「エート、次のスポットはあれだな。『オッパイとお尻がくっつく部屋』というのがあるらしい」

「oh、それはveryハゲシイですネーさっそくgoしまショウ」

「なんでアンタは卑猥な話の時にしか話に入ってこないのよ」

「1人に……しないで…」

「あ、うん。分かったわ」


ということでその部屋に向かう御一行。背の順一列に並んで仲良く王宮の廊下を阿波踊りしながら歩いていく。途中すれ違った見張りの兵士は泡を吹いた。


そして結局はマリーベルの空間移動テレポートで部屋に到着した。

「見た目はいたって普通の部屋ですわね」

「いーや、俺には分かる。この部屋のオーラは明らかに常軌を逸している!」

「ジャア誰がドアをopenしまスカー?」


しん、と辺りに静寂が訪れる。鳳来寺山のブッポウソウがグリーン先生の尻に刺さった。

ブッポウソーウ!


瞬間、何故かドアが開いた。グリーン先生の尻が発光する。

「なにい、これが鍵だとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」


どうやら、グリーン先生のケツにブッポウソウが刺さって初めてこの部屋は開かれるらしい。

「さすがは主人公…見事な手腕だわ」

「thank youネーでもちょっとマタンコがイタイネー」

フリフリと尻を出して振り回すグリーン先生。ぷう、と爽快なガス音が響く。

「さすがミスグリーン…おならがピクルスの香りなのね」

「臭」


その場にいた皆がピクルスの香りを堪能していたというのに、若干一名空気の読めない奴がいた。

声の音源は扉の中から。――つまりSINKYARAである!(ババーン)


「だっ…誰!?この夢のピクルスワールドを邪魔するヤツは!!」

マリーベルが指をさした先に浮かぶシルエットは、華奢な女のものだ。

藍色の髪をツインテールにしており、やや際どい戦闘服(電撃とかフェンタジアにでてきそうな)を着込んだ美少女だ。多分年齢はハミルトンより二つ上くらいだろう。


「ア、アタイは千人同心のエリーゼ・アウラーや!」

「……や?」

「ホンマビックリしたわ!急に扉開けんといて」

「な、なあ…『千人同心』ってナニ?」


もっともな質問である。ヴェルカラ、ナイスだ。


「なんか最初の方でユージンが言ってた江戸幕府直結の郷士集団よ」

「確か王宮に住む兵士みたいなものでしたわね」

「そこらの兵士と一緒にせんといてや、アタイ達は他の国へのスパイ活動もヤっとんねん」

「おい、ヤルとか片仮名で書くなよ何か卑猥だろ」


ヴェルカラの言葉は華麗にスルーされた。エリーゼは何やら頬を膨らませて部屋を出ていく。


――ここで、作者は思った。


『エリーゼは、よっぽどの事情がない限りこれからは出番がない』と。

というか思いつきで出してしまったキャラだ。それからのことなど考えている訳もない。


…うん、気が向いたら出すよ、エリーゼ。


こうして、何だかよくわからないまま佐藤先生が部屋の隅のタンスから出現した。

「結局、オッパイとお尻はひっついてないじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

そしてそのまま去っていく。


もちろん、ツッコまないのであった。




マイク出すのを忘れていました。すみません。

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