巻ノ四十一 主人公は誰だ!part2 シャーマン達のフォスタープログラム
かくかくしかじかで、ココクリ一同によるじゃんけん大会(ポロリもあるよ☆)が幕を開けた。
ちなみに、今作者はどういう状況なのか、何が起こっているのか全く分かっていない。
――そう、人間は所詮自然の法則に従って行動しているにすぎないのだ!!
という訳で自然の法則に従わせればno probremである。
――もう一つちなみに、作者は自然の法則というものが分からない。
「でも、PORORIとは具体的にどういうことデスか~?japaneseはとってもとってもdifficultデス~」
律儀にも挙手して質問したグリーン先生に、星になったはずのヴェルカラがすかさず答える。
「俺が今から実践してみせグルボッ」
…何が起きたかは言うまでもないだろう。
――不意に作者はPORORIと聞いてポツダム宣言を連想した。
――作者は流れ星になった。
「さて、じゃあ変態好色男と変態好色作者はほっといて、じゃんけん大会のルール説明をするわ」
わたしの~お墓の~ま~えで~泣かないで下さい~
「といってもルールは単純。十回じゃんけんを行って、負けた人は脱ぐ。簡単でしょ?」
「いいいい異議ありですわ!!」
そう叫んだのはハミルトンだ。紅潮した頬を押さえながら俯く。
「だだだって…もしも負けたら…アルフォンソ様の前でぬぬぬぬぬぐんですのよ!?」
「チッ、ガタガタうっせぇ女だな…別にお前が脱いでもこれっぽっちも欲情しねぇから安心しろ」
「fhack!!」
星になったはずのヴェルカラにハミルトンが掴みかかる。
その横では、エルモがグリーン先生に向かって首を傾げた。
「fhackってどういう意味エルモルンエルモンドモホルンリンクル?」
「oh!youは中々ダイタンなquestionをしますネー」
だが意味の分からないエルモはますます首を傾げた。傾げすぎて首が落ちた。一瞬エルモの首があった所に中年オヤジの顔が見えた気がするが、気のせいということにしておこうではないか。
「fhackはおもに死ねーというmeanデスがードウジにもう一つのmeanがあるんデスねー」
「もっも…もう一つの意味とは何エルン!?」
下半身がハッスルしているエルモ。ジャッキーなチェンさんも真っ青である。
「それはデスねー私と【青少年に支障をきたす場合がありますので、一部音声を乱しております】しまセンカ?というmeanなんデスねー」
「ムッホオオ!?エルンモルンスリランカ!卑猥アルモねえええええ!!」
エルモはとても興奮した様子で(特に下半身)床にのた打ち回った。エルモの体が光に包まれ、次の瞬間には某セーラーなムーンさんの衣装に早変わりである。
「どーでもいいけどセーラームーンって巨乳だよな。あれ絶対Dはあるだろ」
「はるchanも真っ青デスね~」
マリーベルに睨まれて大人しくなったヴェルカラと、グリーン先生がなにやら議論を始めた。
「つーかよ…胸が大きいと得することって何かあるか?別にいいことねぇような気がするが…」
「胸に牛乳を挟んで立ったままdrinkingできますネ~」
「それだけかい」
「それだけデス」
「でも俺胸に挟んで飲みながら歩いている奴見たことないんだが」
「oh!それはyouがworldをよく知らないだけデ~ス。シブヤや、ハラジュクでは普通にみんな牛乳を胸に刺してdrinkingしてマスよ~」
「マジでか…」
「yes、ツワモノになるとホールサイズのiceを刺してマス~」
「そ、それはどのくらいのカップでなければいけないんだ?」
「well…牛乳を刺せるのはFカップ、ペットbottleを刺せるのはHカップ、ホールのiceを刺せるのはQカップデス~」
「そ…そりゃスゲェや!!」
「ちなみにワタシはヤキトリくらいなら挟めマス。Kyotoでヤキトリを胸に挟んでwalkingしていたら~男子小学生に追加で花も刺されマシタ~real生け花ジョウタイデス~」
「胸で生け花ってスゲーな。咲き盛りじゃねーか」
「エエ~」
コロコロと笑う二人を遠目で見守りながらも、マリーベルは控え目な声で音頭をとる。
「じ、じゃあ行くわよ~、せーのっ」
『ジャンケンポン!!』
グー×6+チョキ×1。
たった一人、微妙に卑猥なキョキの形を形作ったのは……
「お、おいどん!?脱ぐのおいどんすか!?」
「おいどんです」
「何処!?どのパーツを脱げばいいんアル!?下、上、横、斜め、角度45でハイおじ~ぎ~♪」
「おちつけよお前、そしてさっさと脱げ」
妙にハスハスと鼻を鳴らすヴェルカラに、アルフォンソは艶麗な笑みを浮かべた。
「おちつくべきはまず自分自身…そう、焦る必要などない。快楽は待たずとも、必ずやその華奢な身体に訪れるのだから…」
「し、師匠ッ!!」
膝を折るヴェルカラの隣ではハミルトンが真っ赤になってのぼせていた。
入道相国病ひつき給ひし日よりして、水をだに喉へも入れ給はず。身の内の熱き事、火を焚くが如し。臥し給へる所四五間が内へ入る者は、暑さ耐へ難し。ただ宣ふ事とては、「あたあた」とばかりなり。少しもただ事とは見えざりけり。
作者はここで不意に平清盛を連想した。
「オー!ビリーのルナーがソテーでアワーデスね~」
グリーン先生は何やらとても嬉しそうだ。その横ではエルモが漏らしている。
じょ~(しばらくお待ちください)
――比叡山より千手井の水を汲み出し、石の舟に湛へて、それに降りて冷え給へば、水おびただしく沸き上がって、程なく湯にぞなりにける。もしや助かり給ふと筧の水をまかせたれば、石や鉄などの焼けたるやうに、水ほどばしって寄りつかず。おのづから当たる水は、炎となって燃えければ、黒煙殿中に満ちみちて、炎渦巻いて上がりけり。
「ではさっさと脱ぐがよい。その脆弱な身体に快楽を刻みこんでやろう!」
「やろ~う!」
男2人+武器を装備したマリーベル(その横ではまたもやエルモが漏らしている)に睨まれ、マイクは背水の陣の思いでジーンズのホックに手をかけた。
そしてその最後の砦が下ろされる!
ペカアアアアアアア
「「おお~…」」
男2人はもちろん、エルモ(今度は大を漏らしてしまった。どうやら更年期障害らしい)までもが息を飲んだ。
デカイ。年齢の割に結構デカイ。
ウィンナーとミニハンバーグ。
マイクの下半身は今、世界で一番の輝きを放っていた。one of the mostである。(あれ、なんか違う?まあいっか)
放て!心に刻んだソーセージの未来さえ置き去~りにし~て!限界など知らない!ポロ~リ!この光が~世界一周それいけジャーマニ~♪
マイクは全身でポーズを決めた。股を大きく開き、まるで見その神々しいブツを見せつけるかのように大きくかぶりを振る。
「ルモットタ~イム♪」
その途端、美空ひ●りの『川の流れのように』のイントロが流れ出す。川のように流れていくマイクを、一同は合掌しながら見送った。
――マイクはその日の夕方、若葉市のフォスタープログラムの会場で、下半身を露出したまま見つかった。
…すみません。なんか色々…