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巻ノ三十七 若葉中学校の愉快な授業

「きゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああ」


初っ端から大音量の悲鳴をプレゼントしてくれたのは、みんなのアイドル恵美ちゃんだった。


「わたっわた…し……マイクの股間に、ダダダ、だいぶ……」


随分と普通のリアクションをくれる貴重な人材だ。

顔を真っ赤にして、両手で顔を隠している姿など実に愛らしい。一方マイクは、若干異常に興奮した様子で飛び跳ねている。


「恵美ちゃんが、おいどんの股間を求めているたいね」


なんか方言が変わっている。まぁ作者が違うので仕方がない。とりあえず方言っぽい奴はマイクだと思えば間違いないだろう。

ちなみにヴェルカラはヴェルカラで、乙女チックに(恵美と全く同じポーズ)で顔を赤らめている。


「お、おおおお俺………………オレ。女もイケるのかもしれない……」

「おっとぉおお衝撃事実発覚。ここんとこはどう思う慎?」

「佳奈ちゃんにも分かんないのに、僕に分かるわけないよぉ」


慎がぽやーんとしながら言った。彼は唯一、なんのショックを受けた様子もない。


「oh!japanはとってもObsceneなんですね!」

「はい、先生!」

「なんですか?judyちゃん」

「Obsceneってなんですか?」

「はい。それはヒワイということデスネ。ここ、テストに出しますからwriteしておいてくださいネ」

「「「は~い」」」


みんなとっても素直である。だが、理科と英語、どちらのテストに出るのだろうか?

佐藤先生は、部屋の角で頭を抱えて蹲っている。


「違うわ、違う。これは幻覚よ。そうよ。こんなはずないわ。だって、コロ巨乳だったんだもの。絶対ちがうわ。私より大きいなんてありえない」


こっちはこっちで、よく分からない奴である。

そんな人々をしり目に、ヴェルカラはもじもじしながら恵美に歩み寄る。


「おい、お前、恵美っていったか?」

「何よ。ほっといてよ……」


常識人恵美ちゃんは、ぐすんっと泣きべそをかきながら吐き捨てた。

その他大勢の生徒たちが注目した。いったい彼女をどう慰めるともりなのかと。しかしもちろん、ヴェルカラに「慰める」なんて文字はない。


「単刀直入に言う。お前のパンティ良い匂いだったんだが、もうちょっと嗅いでいいか?」


ズドーン。

良く分からない効果音がついた。そして生徒たちは凍りついた。慎はdancingした。

呆然とした恵美は顔を手で覆うのも忘れ、目を見開いてヴェルカラを見つめる。その目からボロボロと涙が溢れた。なんて常識人なんだ。


「何よ…何よ!私のパンティ嗅いで良いのは慎だけなんだからぁ!」

「えぇ?何?僕がどうしたのぉ」


ぽやぽやしながら鋭いキレのあるダンスでフィーバーしている慎を、恵美はきっと睨みつけた。そして猛然とダッシュし、押し倒す。佳奈は涎を噴射させた。


「oh!ニホンのセイキョーイクは、とっても進んでマスネ」


グリーン先生は感心したようだ。佐藤先生は、気づかない振りをしつつ、ちらちらと興味深げに振り返っている。

恵美は押し倒した慎を跨ぐように仁王立ちすると、両手でスカートを引きちぎった。


「私のパンティを受け取ってぇぇええええええええええええええええええええええ」


……誰か、止めてやれ。

しかしもちろん、みんな興味津津で観察している。

慎の頭に、恵美の股間がダイブした。彼女の足は見事な脚線美を描いている。「おぉおおお」というどよめきが上がった。

そして、当の慎は…。


「くく…くくくくくく」


よく分からない笑い声を上げていた。その手が猥褻な感じにわきわきしている。

正気に戻った(いまさらかい)恵美が、慌てて身体を話そうとするのを、慎の腕が止める。それどころか、強い力で引き倒した。

気づけば慎が恵美に馬乗りになる形に、形勢逆転している。


「し、慎?あなたどうしたの?」

「どうした?くくく…お前が俺を誘ってんだろう。俺は性的な興奮を覚えるとアルファ・スティグマが解放するんだぜ」


意味分からん。まぁどうでもいいが。

ここから先は、音声だけをお楽しみください。


「ちょ、やめ。やめてよ慎。どこ触ってるの!?」

「もう降参か?中々良い身体をしてるじゃないか。ど~れ」

「や、やめてよ。キャ」

「はは、可愛い顔して。誘ってるようにしか見えねぇゼ」


教室中の方々が顔を赤らめつつも、その場を凝視した。何か色々まずい。作者はここで大きなフリップボードを取り出し、みんなに掲げてみせた。


『自主規制』



「oh!ニホンはいつも事後処理ばっかりデスネ。中々物事をdecede出来ないから、内閣は国民の信用をloseするんデス」

「いまはそれどころじゃないわ。グリーン先生」

「ミスサトウ!ニホンのキョーイクのレベルの高さには、私トッテモトッテモsupraiseね」

「いや。どう返したらいいのか分からないし。このままいけばココクリはただの官能小説になる可能性があるわ」

「ソレはダメなんデスカ?」

「いや、駄目とかいう問題じゃないのよ」

「そうやってセンニューカンに囚われるのも、japaneseのbadなthingデスヨ」

「なんかだんだん懐かしいルー●柴さんみたいになってきたけれど、それはいいわ。あなたは何を言いたいの?」

「わたしはthinkなんデス。ギャグ官能というのはnewなstoryになるんじゃないデスカ?」

「……」

「……」

「………………それ、案外良いかもしれないわね」


とか言った佐藤先生の頭上に、何故か大量のソーセージが降ってきた。章タイトルにちなんで、作者が用意したものである。

ヴェルカラはそれに気付いて、なんだか激しい葛藤をしている。


「俺は、俺は、男も好きだし、幼女もイケるし、老婆もイケるし、獣もイケるし………そこにきて女もだと!?」

「佳奈のことぉ?」


慎が良く分からない世界に言ってしまったので、寂しい佳奈はミラーボールにくっついてゴロゴロしながらよってきた。

ヴェルカラはつっこみも放置して、天を仰ぐ。


「ああ、ああ!俺のゾウさんはそんなにもつんでしょうか!?」

「ぱおー」


なんケタケタ笑い始めた佳奈は、ギラギラ光るミラーボールを涎まみれにした。

佐藤先生が渋い顔をする。


「ゾウさんなんて……」

「ハシタナイですカ?」

「なぜソーセージと言わないのかしら。流れ的に」

「oh!ミスサトウも向こうの住人なんですね」


若干グリーン先生の顔が寂しげになった。心配しなくてもアンタも十分変だと、生徒たちは思った。てか授業はどうなったんだろう。


「うぎゃあうhfgrbぱういえjんv@おあえrmvん@おあ!”#$%&’」


そこになんかマズイ感じの絶叫が響く。佳奈だ。

佳奈は苦しそうに身体を悶えさせ、お漏らしで字を書いている。(どっかであったような…)


『く、苦しい』

「慎……私はあなたと一緒になれて、胸が苦しいほど嬉しいわ」

「くくくく。俺のテクニックは銀河1だからな」

『肛門が裂けそう』

「何?お前はまだ肛門とか言ってんのか?それは前話のネタだろう。てか、はい!俺も恵美ちゃん頂いていいですか」

「私は慎のものよ!」

「だって☆」

『てめぇら、殺す』


そこでなぜか眩い光が溢れた。


「japanのアニメはとてもinterestingデス。これはHENSHINっという奴デスネ」

「ええ、そうよ。あの一瞬全裸になるサービスシーンよ」

「japaneseはみんなkindデスネ!」


バカな会話をしているうちに、光は収まる。ヴェルカラは次は何だと辟易した様子だったが、ソレを見てさすがに驚いたらいかった。


『ああ、びっくりした』


一抱えほどもあるハンバーガーが、ぶしゅぶしゅとケチャップを飛ばして文字を書く。

これはアレだ。一年生でマイクがデート(と作者は信じている)のために買っていたハンバーガーだ。ちなみに160円である。


ヴェルカラはもう口での説明を放棄し、指を鳴らした。


ドスン。とおなじみの鏡が降ってくる。佳奈はそれを見て、ピクルスを噴射させた。どうやら涎の代わりらしい。


『う、うんぎゅうぁぁぁぁぁあっぁああああああああああああああああ』


器用にピクルスで叫んでみせた。生徒からどよめきと拍手が上がる。


「わたしピクルスはlikeちがいマ~ス」

「あら奇遇ね。私も嫌いよ」

「おいどんも嫌いごわす」

「oh、出番がなくて寂しいから割って入ったんですね」

「恥ずかしながら…。おいどんは、恵美ちゃんにパンティ嗅がれちゅーねんよ」

「oh! what do you thonk?」

「I`m so excithing!!(すごくワクワクした)」

「that`s sound great」

「そういえばマイクは英語圏の人だったわね。すっかり忘れてたわ」


呆れた佐藤先生の呟きが漏れる中。教室は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。

なんたって、ハンバーガーがキムチを噴射しまくって、教室中すごい匂いがしているのだ。


「俺はキムチはきらいだぁぁあああああああああ」

『マリーベル様、ハミルトン様、ヴェルカラ様ぁああ助けてください。佳奈を淫らな行為をできる身体に戻してぇえぇえええ』

「もはや神様も仏様もいないのかよ。…ていうか、ふむ」


ヴェルカラは思案げに顎を撫でた。


「そうか。これで世界は救われたんだな」

「そうね。そうよねダーリン

「はっは。もちろんだぜ恵美マイ・ハニー

「おうどんも、そう思うでごわすよ」

「私もagreeデスヨ」

「同感ね」

「「「激しく同意!!!」」」


生徒の方々も若干古い掛け声を上げた。

みんなにジーと満たれたハンバーガーは後ずさる。


『な、なんでみんな助けれくれないの!?うぁああん』


その瞬間、世界がチーズに包まれた。





「ideaが尽きたので、ここでstopしマス!!」


ちゃんちゃん。


「てかこれもう投稿しても十分okじゃね?no problemじゃね?」

「つーかハンバーガーって何wR18タグ自重しやがれw」

byヴェルカラ君でお送りしました。


ちゃんちゃん。

マリーベルとハミルトンが出てこない……。

作者もあの2人がどうなったのか、激しく気になっています。

きっと次話で何か決着がつくはずです。

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