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運命に嘆く転生者  作者: 神戸の豚肉
2/2

新しい環境

ーーーここはどこだ、暗い部屋にいる。

どこが正面でどこが後ろか分からなくなるような感覚になった。

急に白いもやもやから、一人の女性が出てきた。

妹に似ている、いや、本人だろう。まさか死んだのか?

俺が死んだあとすぐに死ぬとは、死というのは突然すぎるな。

次に男性ふたりが出てきた。こいつらも俺の兄貴たちに似ている。

家族全員が死んだのか?まさか放火でなくなったとか、考えたくないな。

最後に一人の大男が出てきた。

身長がおれよりでかい、200cm以上はあるんじゃないかってぐらいに大きい。

「お前は、"何番目"だ?」

ーーーは?俺に話しかけてきているのか?

「何番目だろうと絶対に殺す」

目の前で殺害予告がされた。

そういうのは、ネットとかで言うもんだぜ兄ちゃん。

そう考えていたら目の前がぼやけ、意識を失った



気づいたときには豪華な部屋にいた。

前世金持ちの俺からみても豪華だといえる部屋だ。

別に家が金持ちでも俺は自分の部屋を飾り付けなんてしなかったけどな。

でも、そんな俺が見てもわかる。

金持ちの家だ。

と同時に再度実感した。

俺は転生できたんだ、と

嬉しさのあまり、飛び跳ねたいような気分だが、体が思うように動かない。

ずっとベットで横になっている。

動きたい。手と足をジタバタさせて走り回りたい!

この世界でのいろんな景色を自分の足で行き、自分の目で見てみたい!

そんなことを考えている最中に、扉が開いた。

メイドが入ってきた。

「おはようございます。」

挨拶されたので返すそうとした。

「あー、いあえーー」

そうだ、俺はまだ生まれたばかりだったんだ。

いきなり言葉なんて喋れるはずもないんだ。

でも、メイドが言っている言葉が分かったがなんでだ?

もしかしてまた日本に生まれたのか?

「お母様を連れてまいります。」

連れに行ってしまった。

また俺に暇な時間が流れた。

「ユウくーん、今行くからねぇーー」

扉の外からさっきのメイドとは別の声が聞こえた。

その数分後ようやく母親が俺のもとへやってきた。

これからこいつの今行くは絶対に信じない

「ごめんねぇー、ちょっと時間かかっちゃった」

といいながら、胸を出す彼女。

若い見た目の金髪女性だ。

第一印象は優しそうだった。

そして、どこから見ても長所だとわかる部位の大きさ

素晴らしいものをお持ちですね。

と、考えながら真顔で吸う俺。

あぁ、懐かしい味だ、まるで四十年ぶりにのんだように懐かしいぞ。

「はい、っもういいかな」

といい、俺の口元から胸を離していく。

そんなこんなで俺の転生後の人生が始まった。



そこから3年後。俺は三歳になった。

この年齢になったらある程度体を動かし、自由に喋れるようになった。

父親の髪も金髪だった。

イタズラとか好きそうなヤンチャっこの顔つきだ。

イケメンだと思う、、

とりあえず、この家の構成を把握するために、歩き回る。

一階には、風呂場と台所、ダイニング、トイレ、両親の部屋があるらしい。

二階にも風呂場と台所、ダイニング、トイレとまあまあ大きい部屋が4部屋ほど。

その内一部屋が俺の部屋だ。

メイドは一人、

彼女はサリエルというらしい、なんとも恐ろしい。

いや、名前だけで怖がるのは失礼だな。

これからしっかり会話して中身を見ていこう。

それと、自分の名前も理解できるようになった。

俺はユウジンというらしい。

家族からはユウと言われているがね。

母親はクレア・ハージェント

父親はレイン・ハージェントというらしい。

父は剣の道場を営み、母は魔術を使い、畑を育てている。

一見普通の共働き夫婦に見えるが、意外に儲かるらしい。

特に父の剣道が一番の稼ぎだ。

なにせ、この周辺には剣の道場なんて全くないらしいからな。

そりゃ需要があるわけだ。

この辺は田舎だ、奥を見れば山、手前を見れば家と畑。

別に文句はない。だけど買い物とか大変だろうな。

それに、ここ最近は暇を持て余している。

何か趣味とか見つけたいところだ。

こんな剣と魔法の世界じゃ、もちろんスマホなんてない、

ゲームもない、なんなら青狸もいない。

前世にもいなかったけどな、青狸。

なら、なにをしよう。

メイドであるサリエルと話す以外なにもない。

なんならエロゲーの攻略みたいに堕としてみてもいい。

そんな実力はないけどね。

でも、頼ってみるのはいいかもしれない。

新しい趣味を模索する手伝いとかね。

一回の台所で作業をするサリエルに話しかける。

「サリエル、暇なので何か面白いものを紹介してください」

「そう言われましても....!でしたら、本でも読んだらいかがでしょう?」

「本?本なら毎晩父様が読み聞かせしてくれます。」

「それは童話などてす。私が紹介したいのは、魔術などの使い方が記されたものを言いたいのです」

「どこにあるんですか?」

「屋根裏部屋にあります。ただいま持ってきますので待っていてください。」

サリエルが走って階段を駆け上りながら、気付いた。

まて、屋根裏部屋だと?俺は知らないぞ!そんなロマン溢れる秘密基地とか作れそうな場所!

あとで行き方探しておこう。


ものの数十秒でサリエルは一階の台所に大きな木箱を持ってやってきた。

おいおい、本を持ってから言うから、数冊かと思いきや、なんで宝箱見たいな箱に入ってるんだよ。

「持ってきました。どうぞ中をご覧ください。」

開けてみると中にはたったの5冊。

そのうち3冊は魔法の使い方や詠唱呪文が書いてある本。

のこり2冊は、よくわからない、タイトルも読めないし。

「なかなか面白そうですね。僕の自室に運んでおいてください。」

新しい趣味も見つかり、環境を整えられた。

この世界での大きな一歩目が終わった所だ



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