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妹を聖女にしてくれないこの国に嫌気がさしたので、別の国に行きます。~結界を解除しますけど、仕返しの一環なので!~  作者: きゃらめるりんぐ☆
1章 聖女の意味を知らない国王についていく気はありませんわ!
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じゃあ、やっちゃう?

 「でも、アンジュも聖魔力が高いのだろう? 二人でやればいいじゃないか」

ええっ!?

それ、前例は……?

「そのほうが、結界の質も上がるんじゃないか?」

うーん、それもそうだわ。

この際二人でもいいかも……。

でも……。

「聖女の服は〖チュピギー(複製)〗すればいいだろう?」

き、気になった事先に言われた!

確かにそうだわ。

私は言われたまま、服に手を当てる。

「〖チュピギー(複製)〗」

すると、私の服が光に包まれ――正面に全く同じ服が出現した。

王様の顔がぱっと明るくなったのが分かった。

しかし〖チュピギー(複製)〗終了後も尚、手を動かす私に王様は首を傾げる。

私は聖女の服の複製の胸元にある赤い宝石に触れた。

「〖ションスモードゥクラー〗」

そう唱え手をどかすと、赤い宝石が青い宝石に変化した。

色違いの方がいいかなと思って……ね。



 「アンジュ。伯爵令嬢と言っていたが、ティラー伯爵は土地を持っていて、捨ててきたのか?」

「いえ……。オマスペルマスでは土地を持っているから伯爵、ではなく貴族の力の順番ですわ」

変だとは思っていたけれど、やっぱりそうだったのね。

「って話ずれてますわ‼」

あ、失言ですわ……。

謝らなくては!

「あわわ、すみませんでした‼」

私はあわてて正座して謝る。

地面に突っ伏した状態から恐る恐る顔を上げると――国王様、いや陛下がクスリと笑っていた!

えっえっ何かおかしかったかしら!?

それなら顔から火が出そうだわ……。

「謝らなくてもいいんだよ。ここでは王はあくまで『国民の代表』だから。王族とかがいるわけでもないし、国民と同じ地位だからね」

陛下の発言に、私は目を見開く。

この国、不思議。

オマスペルマスとすごく違うのに、ずっと居たくなる……。

「分かりました。二人で聖女を勤める件、謹んでお受けいたしますわ」

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