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妹を聖女にしてくれないこの国に嫌気がさしたので、別の国に行きます。~結界を解除しますけど、仕返しの一環なので!~  作者: きゃらめるりんぐ☆
1章 聖女の意味を知らない国王についていく気はありませんわ!
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緑豊かな国・ペルミルン

 「無事についたようだな。さて、屋敷を立てられる場所を探す」

そう言ってお父様は、何やらぼそぼそ唱えて消えた。

テレポーテーション(瞬間移動)〗かしら。

 「見つけたぞー!」

数分後、お父様は帰ってきた。

随分早いわね……。

「ついてこい!」

お父様に私たちはついていく。

着いたのは、すごく広い空地。

確かにここなら、屋敷を建てられそうね。

「エイミ、やって頂戴!」

お母様が合図をして、

「〖クッピー(切り取り)&パット(貼り付け)〗」

エイミが呪文を唱える。

すると、一瞬で屋敷が建った。

メイドたちが、屋敷にどんどん入って行く。

「それではお父様。私達は王宮に行きますわ。ほらっ、エイミも!」

「ああ分かった」

お父様が返事をする。

エイミは戸惑っていたけれど、ついてきた。

 城下町は綺麗に舗装されているけど、緑が残されている。

色々な物も売っている。

魔物との戦闘の跡もあったけれど……。

こんなにきれいな街なんだから、聖女がいないと!

私の結界は災害も予防できるから。

つまり、エイミもできる!

私は、玉座の間らしき部屋の前にいる衛兵に声をかけた。

「あの、王様に会えますか?」

「お前は何者だ」

あ……そういえば名乗ってない。

「オマスペルマスのアンジュ・ティラー伯爵令嬢と」

「エイミですわ」

息を合わせて姉妹で名のった。

「オマスペルマスで聖女をしていました」

聖女のことも言っておけば、会える確率が増す気がするわ……。

「どうぞ」

あ、やったー!

衛兵たちに通されて、玉座の間へ。

 玉座の間は、部屋というより広間のような感じで、壁が無い所もあり、開放的。白い玉座の奥には、人工的な池。

綺麗……。

王様は、若かった。

きっと三十代くらいかしら……?

綺麗な目に綺麗なブロンドの髪。

オマスペルマスの王様とはえらい違いね。

「僕に何か用かな? 初めて見る顔だね」

あ、自己紹介をしなければ。

「オマスペルマスで聖女を勤めていた、ティラー伯爵令嬢アンジュです。こちらは妹のエイミです」

すると、私達に興味津々という顔が、みるみる喜びの顔に変わっていった。

「それはありがたい‼ ぜひ聖女に……。あれ、というかオマスペルマスの勤めはどうしたの?」

話すのに時間がかかるから、ばれたく無かったけれど……。

どうにか後送りに……。

「あ……それは話すと長くなるので……」

この話は後々……ね。

うん、ハイ。

「それで、妹の方が聖魔力が強いので、エイミを聖女にしたいんです」

私が提案すると、驚いた顔になった。

「でも、アンジュも聖魔力は高いのだろう? 二人でやればいいじゃないか」

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