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妹を聖女にしてくれないこの国に嫌気がさしたので、別の国に行きます。~結界を解除しますけど、仕返しの一環なので!~  作者: きゃらめるりんぐ☆
1章 聖女の意味を知らない国王についていく気はありませんわ!
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王主催パーティー②

 つ、ついに今日がやってきたわ……。

昨日は服選びが楽しかったけれど……。

行くとなったらまた、緊張が押し寄せてくる……。

 って‼

着替えないと!

あわててベッドからクローゼットに走り、一番手前に用意してあったドレスを手に取る。

これは去年――15歳の誕生日にもらったドレス。

水色のプリンセスラインドレスで、胸元には大きなリボンがある。

袖はだんだん広がっていくようになっていて、フリルやレースが袖口あたりにたくさん。

この袖部分がお気に入り。だんだん広がっていくデザインの袖が好きだから。

腰から足元にかけてのレースの周りは小さなリボンやフリルで飾られている。

そして、近くの鏡の一番手前に置いてあったネックレスを取る。

 これは、聖女になった時にお祝いで貰ったネックレス。

プラチナでできた三角形の土台の丁度中心に、3カラットのペリドット。

私の誕生石がペリドット(8月)であったのもあって、ペリドットがお気に入り。

透き通る黄緑色のペリドットを見ていると、なんだか癒されるわ。

そしてその周りにはあまり目立たないけど小さなサファイアが散りばめられている。

 お気に入りを詰め込んだこの服なら、引けを取らないんじゃない!?

髪はいつものポニーテールだけど、ムーンストーンとパールを埋め込んだ髪飾りで結わえたから大丈夫よね!? きっと!

あらかじめ結界維持の呪文もかけたし!

準備満タンだわ!

エイミ他はまだなのかしら?

そもそもエイミにドレスなんてあったかしら……。

 「お姉様、準備が完了いたしました」

あら、エイミ。

いつものエイミだけど――ドレスを着たエイミは見違えるようだった。

黄緑のAラインドレスの中央には四角い大きなエメラルド。

その下はひらひらしている。

たったそれだけど、いつもよりきれいに見えるのはなぜかしら……?

「とてもよく似合っているわ」

私はお世辞なんか1ミリも入っていない感想を述べる。

「あ、ありがたいお言葉です……」

エイミは若干照れたのか、しどろもどろ。

さて、お父様たちはまだかしら?

私達はいつでも行けるけど……。

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