1話 始動
loading中です・・・・完了
身体データをスキャンします・・・・完了
五感を仮想空間に同期します・・・・・・完了
暫くお待ちください・・・・・
【Mebius Apex Online】を起動します・・・完了
初期設定を選択してください
基本となる宝珠を選択してください・・・・ダイヤモンドを選択・・・・確定
基本となる装備を選択してください・・・短剣を選択・・・確定
初期能力値を分配してください・・・・完了
種族を選択してください・・・・人種を選択・・確定
プレイヤーネームを選択してください・・・・ランダム機能を選択・・・・プレイヤーネーム【ハーディス】をランダムで生成・・・・選択・・完了
初期設定が完了しました
これよりMAOの世界に接続します・・・・・完了
圧倒的な世界、幻想がそこには広がっていた。
天空には浮遊島が無数に存在し、そこから流れる滝が空気中に霧散する。
頂の見えない大樹がそびえ立ち、ワイバーンが付近を旋回する。
「ここまでは流石に予想外だな。」
先日、友人から勧められてMAOを購入したこの男は事前に予想していた世界を大きく上回る圧巻に驚きを隠せないでいた。
「ハーディスがネームなのは少し気取りすぎかと感じていたがこの世界では違和感はないな。」
ランダムに生成されたハーディスと言うネームに少し青臭さを感じていた男だったが圧倒的な世界を前にその気持ちが薄れる。
「あいつの話だと確かメニューを開くんだったな。」
頭の中でメニューを開くと思考する。
すると、半透明の幾何学的な画面が現れた。
【メニュー】
【ステータス】【装備】【インベントリ】【錬金】【ログ】【チャット】【マップ】【ランキング】
「不思議な感覚だ。これがメニューか。」
脳内に直接干渉されているような感覚に少し違和感を感じる。
「まずはステータス確認と職業の選択が大切だったか?」
友人に教えてもらったことを思い出す。
「まずはステータスで職業を決めるんだ。」
「次に武器と防具を装備して、スキルの確認をするんだ。」
「そしたら狩りの準備は万端よ!」
男は友人の話通りステータスを開くと思考する。
【名称】ハーディス
【種族】人種
【性別】男
【練度】1
【職業】なし(選択可)
【宝珠】ダイアモンド(無色)
【深度】0
【魂装】なし
【支配】なし
【称号】なし
【能力】HP 200/200
MP 100/100
攻撃 15
守備 10
魔力 0
精神 10
俊敏 20
技量 15
名声 0
「これがステータスとやらか。」
ステータスを開くと様々な項目と能力値が表示された。
その中の職業の項目を選択する。
【職業】短剣術士見習い
未熟な暗殺者
駆け出しシーフ
すると3つの選択肢が表示される。
「ここから職業を選べということか。」
「だがどれがどんな職業か分からなければ選ぶにも選べない。」
すると更なるウィンドウが脳内に表示された。
【短剣術士見習い】
短剣術の道を志す者が初めに着く職業。
高い俊敏を駆使し、敵の攻撃を回避しながら攻撃を狙い戦う。
成長速度は早い。
攻撃、技量に成長補正(極小)
俊敏に成長補正(小)
【未熟な暗殺者】
暗殺術の道を志す者が初めに着く職業。
高い技量を活かし、敵に気づかれることなく急所を攻撃する。
成長速度は早い。
攻撃、俊敏に成長補正(極小)
技量に成長補正(小)
【駆け出しシーフ】
投擲術の道を志す者が初めに着く職業。
高い技量を活かし、罠を設置や解除、解錠をこなす。
成長は早い。
技量に成長補正(中)
表示された職業説明に一通り目を通す。
「この中だと短剣術士見習いが無難か。」
男はそう考え職業を短剣術士見習いに設定する。
職業を短剣術士見習いに設定しました。
スキル【下級短剣術】【加速】【見切り】を獲得しました。
職業を選択することで短剣術士見習いに必要な基本的なスキルを3つ手に入れた。
「これがあいつの言っていたスキルか。」
「手に入れたスキルの詳細を確認しておこう。」
その流れで3つのスキルの詳細を確認する。
詳細の確認も今まで通り頭の中で思考するだけで可能だ。
【下級短剣術】
短剣術の基本的なスキル。
経験を積むことにより上位のスキルにクラスアップが可能。
短剣の扱いに補正(小)
【加速】
短剣術士の初歩的なスキル。
自らの速度をあげることで回避と攻撃の補助をする。
経験を積むことにより上位のスキルにクラスアップが可能。
MP10消費で俊敏を上昇(10%)
【見切り】
短剣術士の初歩的なスキル。
敵の行動を見切り弱点への攻撃を可能とする。
経験を積むことにより上位のスキルにクラスアップが可能。
敵の弱点への攻撃確率が上がる。(10%)
「どれも基本的かつ有用なスキルだな。」
「後は装備を整えるだけで準備は終了だ。」
男は友人に教わった狩りの準備を完遂すべく最後の工程の装備項目を開く。
【右腕】なし(選択可)
【左腕】なし(選択可)
【頭】なし(選択可)
【体】なし(選択可)
【腰】なし(選択可)
【腕】なし(選択可)
【足】なし(選択可)
【装飾品】なし
現時点では何も装備されておらず所持している装備品を装備していく。
「初めから所持している装備を選択すればいい訳だな。」
【右腕】石の短剣(攻撃+5)
【左腕】なし
【頭】皮の帽子(守備+1)
【体】布の服(守備+3)
【腰】布のズボン(守備+3)
【腕】皮の手袋(技量+3)
【足】皮の靴(俊敏+3)
【装飾品】なし
「これで準備は終了だな。」
「ならやる事は1つ、狩りの時間だ。」
ハーディスのMAO攻略が始動する。
どうしても説明文が多くなってしまいます汗
自分の技量では自然に説明を文章に溶け込ますことができず四苦八苦です。
読み辛いと感じると思いますがだんだん説明も無くなっていくので読み続けてくれると幸いです!
ブックマークや下の評価欄で評価して頂けますと作者のモチベーションが著しく上昇します!
何卒宜しくお願いします!